【ホラー/カルトムービーの次なるステージ】
映画監督/ミュージシャンとして最も知名度の高いアーティストといえば?
まず、デヴィッド・リンチの名前が挙るのではないだろうか。
さらにミュージシャン/映画監督としては、ロブ・ゾンビの名前が挙ることだろう。この両者に共通することはホラー/カルトの世界である。
一般的に取っ付きにくいジャンルとして敬遠されがちだが、そのジャンルにおいて彼らの右に出る者はいないほどその道を究めている。そこには彼らが追求する究極の美学が落とし込まれ、理解といった概念を遥かに超越したアートを描いている。
それを受け継ぐ新たな刺客がいまジワジワとアンダーグラウンドシーンから芽を出そうとしている。
それは数年前、欧米を中心に社会現象を巻き起こした”ウィッチハウス”という音楽ジャンルを最前線で盛り立てたMATER SUSPIRIA VISIONのCosmotropia de Xamである。ウィッチハウスはホラー/カルト的要素をトラップミュージックに融合させたジャンルでSALEMやCRYSTAL CASTLESを世に送り出した。
出典:SALEM/King Night/
出典:Crystal Castles・Crystal Castles
そのシーンの顔役となったMATER SUSPIRIA VISIONはひときわ異彩を放った。まず素性を明かさないスタイルがより興味をそそったのである。目深に被った大きな頭巾で顔を出さず、ライブも滅多に行なわない。全てを謎のベールに包みこんだそのスタイルでウィッチハウスの魔界へと惹き込んでいったのである。
MATER SUSPIRIA VISIONの首領であるCosmotropia de Xamは音楽面だけではなくヴィジュアル面も全て手掛けており。レコードのアートワークやミュージッククリップを含め、他のアーティストのプロモーションビデオなども手掛けている。
そして新たなプロジェクトとして長編フィルムシリーズ『SUCCUBUS』を完成させた。先駆けて公開されたアメリカでの上映は大きな反響を生み出し、新世代のホラー/カルトムービーの幕開けを飾った。現在、ドイツVer.、ジャパニーズver.も制作され、世界を標準とした活動を積極的に行なっている。
注目度がますます高まる『SUCCUBUS』の本邦初公開となる日本での上映が9/16のイベント「MODE 10:ART OF NOISE」にて決定!日本ではその日限定でのプレミアム上映となるため、とても貴重な体験が出来る。
MERZBOWらと共にライブとフィルムが一夜にして体感出来るスペシャルなイベントを見逃す分けには行かないだろう。
チケットは現在FRAGILEでも販売しているのでぜひチェックを。