Maison Martin Margielaをはじめ、Walter Van BeirendonckやDries Van Notenなどのアントワープのデザイナーたちと共に前衛的なメイクアップ、ヴィジュアルを作り出したベルギー出身のメイクアップアーティストInge Grognard (インゲ・グロニャール)
初期のMaison Martin MargielaやRaf Simonsなどのヴィジュアル制作を裏方として支えてきた写真家Ronald Stoops(ロナルド・ストゥープス)のパートナーであり、共に美の価値観に革命を起こした。
ベルギーでは当時モデルが自らメイクをしていた為、メイクアップアーティストという仕事が存在しなかった。そんな中でメイクアップアーティストとしての彼女の美へのアプローチはアントワープのデザイナー達と共鳴し、90年代のメイクアップに革命を起こし、数々のブランドのヴィジュアルイメージを作り上げ、後の世代にインスピレーションを与える存在となった。現在ではBalenciagaやVetementsなどのファッションハウスと協働し、活動を続けている。
フランスを代表するファッション誌『Purple誌』の創設者であり、編集長を務めるOlivier Zahm(オリヴィエ・ザーム)はインゲ・グロニャールをこう表現している。
「インゲ・グログニャールは、美の革命の名前です。『アントワープの6人』の仲間である彼女の作品は、伝統美のしきたりに対し残酷なまでの決別とその未来への飛躍の両方を示し、その美学は今でも『未来の美』を定義している。それは、社会慣習や偽りから永久に再考案され、そして解放された美である。」
そんなインゲ・グロニャールから作品集『MAKEUP 1989–2005』が入荷しました。
本書は、1989年から2005年の間の作者の活動を記録しており、Maison Martin Margielaをはじめ、Raf Simons、Dries Van NotenやA.F.ヴァンデヴォーストA.F.Vandevorstなどのファッションハウスでのキャンペーン、ランウェイ、広告から集めたイメージ群を収録しています。
マルジェラたちと共に美の価値観に革命を起こし、最新の23FWのミラノコレクションではJORDANLUCAのメイクアップを担当し、今もなおファッション業界に影響を与え続けているインゲ・グロニャールの作品を是非ご覧ください。