12作目の新作アルバム「SWEEP IT INTO SPACE」をリリースしたインディからメジャーまで活動してきたUSオルタナティヴの重鎮

切なく哀愁を帯びたメロディを殺伐とした轟音で包み込む、アメリカン・オルタナティブ・ロックの核をなしたバンド、ダイナソーJr.初のドキュメンタリー映画が遂に日本上陸。80年代 USハードコア/パンクの直撃を受けた面々によって1984年、マサチューセッツ州で結成されたバンドの歴史を、オリジナル・メンバーであるJ・マスキス(G./Vo.)、ルー・バーロウ(B.)、マーフ(D.)の三人の関係性にフォーカスしながら貴重な過去のフッテージを交えて描く、バンド自身が製作に関わったバンド公式の映画作品だ。

© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.
© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.

「本当はストラトキャスターが欲しかったが金が無く、仕方なくジャズマスターを買った」と語るJ・マスキスのギター音があまりに巨大だったため、リズム隊の二人は自らの音が聴こえるべくボリュームを上げるしかなかったというダイナソーJr.の凄まじい轟音は、ニルヴァーナやサウンドガーデン、パール・ジャムなどのグランジ・ムーブメントが勃発するより前にソニック・ユースに見出された先駆であり、2ndアルバムはUSハードコア界の総統ともいうべきグレッグ・ギン(ブラック・フラッグ)運営のSSTレコードからリリースされた。巷に溢れたハードコア・サウンドとは一線を画す、暗く、ヘヴィでギターまみれな音の洪水でありながらもポップでキャッチーさを備え、そしてニール・ヤングやニック・ケイヴ的とも云われる無気力極まりない唯一無二のボーカルが欧米の地下世界で絶大な支持を得た。しかし、ツアー中のある出来事をきっかけに三人の関係性は崩壊。ルーとマーフは次々と脱退、新メンバーを迎えて活動を継続したダイナソーJr.はJ・マスキスのソロ色を強めていった。 ダイナソーJr.の音楽は、売れようとするものでもなく、他人に聴いてもらおうとするものでもなく、ルー・バーロウは「どのぐらい客が集まるか、どれだけの人が聴いてくれるのかと考えたことがない。俺たちは客を襲うためにライヴをやっていた」と語る。人気を獲得するためにギラギラするロックスター然としたバンドとは対極、音楽以外には一切関心がない三人のコミュニケーションは唯一、音楽を通じて図られる。

© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.

そんな音楽だけで結ばれていたオリジナル・メンバー三人それぞれの正直な証言を引き出し、そして2005年以降再集結した現在までを、華美な演出を許さない愛情溢れる視点でまとめたのは、J・マスキスとは義理の親族にあたるフィリップ・ロッケンハイム。これまで100本以上のミュージックビデオを手掛け、ジム・ジャームッシュ監督作『ギミー・デンジャー』(2016)にも撮影素材が使われるなど長年音楽映像の世界で活躍するベルリン在住の監督だ。バンドの歴史と、再始動を果たした現在の姿をも捉える様子は映画『ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド』(2006)、そして被写体に寄り添う優しい眼差しは映画『ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』(2005)を想起させる。80年代末から90年代にかけてオルタナティブ・ロックという巨大な渦の中心にいたダイナソーJr.の約30年にわたる心情と佇まい、音楽をタイトに、丁寧に、誠実に描いた本作は、同時に人間の成長と友情の在り方も映し出すものとなった。

-映画インフォメーションより

© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.
© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.

3月25日シネマート心斎橋でロードショーされる”ダイナソーJr./フリークシーン”をイメージしたFRAGILEセレクトのPOP UPストアがシネマート心斎橋に登場します。こちらのラインナップもお見逃しなく!

また当店ではDinosaur Jr.のオフィシャルパーカーも入荷しております。名盤ジャケットを落とし込んだファンにはたまらないアイテムとなっています。

© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.

当店では映画のポスターを使用したフライヤーも配布しておりますので是非お手にとってみてください。

『ダイナソーJr./フリークシーン』

3月25日(金)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にて、ほか全国順次公開

監督:フィリップ・ロッケンハイム

製作:ステファン・ホール、アントワネット・コスター、フィリップ・ロッケンハイム

共同製作:ダイナソーJr. 、J・マスキス

出演:ダイナソーJr.(J・マスキス、ルー・バーロウ、マーフ)、キム・ゴードン(ソニック・ユース)、ヘンリー・ロリンズ(ブラック・フラッグ)、ボブ・モールド(ハスカー・ドゥ)、サーストン・ムーア(ソニック・ユース)、フランク・ブラック(ピクシーズ)、ケヴィン・シールズ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)、ソニック・ブーム(スペースメン3)、マット・ディロン
2020年|82分|ドイツ=アメリカ合作|原題:FREAKSCENE the story of Dinosaur Jr.

© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.

キングレコード提供|ビーズインターナショナル配給

関連記事

  1. HOW TO TRAVIS EGEDY

    2016.02.12

    HOW TO TRAVIS EGEDY

    “PICTUREPLANEが生み出すクリエイティビティ"ブランドALIEN BODYを主宰するマ…

    HOW TO TRAVIS EGEDY
  2. (K)OLLAPS アートプロジェクトJESSE DRAXLER x SASOON MARKARIAN

    2020.09.27

    (K)OLLAPS アートプロジェクトJESSE DRAXLER x …

    (K)OLLAPSによるJESSE DRAXLER,SASOON MARKARIANのトリプルネーム…

    (K)OLLAPS アートプロジェクトJESSE DRAXLER x SASOON MARKARIAN
  3. TRUE NORWEGIAN BLACK METAL – PETER BESTE / POP UP INSTALLATION

    2018.07.30

    TRUE NORWEGIAN BLACK METAL – …

    【ブラックメタルの世界をアートに昇華した写真家”PETER BESTE”の代表作「TRUE NORW…

    TRUE NORWEGIAN BLACK METAL – PETER BESTE / POP UP INSTALLATION
  4. アートを音楽で体験せよ”Dry Cleaning”来日

    2022.11.18

    アートを音楽で体験せよ”Dry Cleaning̶…

    ポスト・アート・パンクの大型新人待望の来日公演デビュー作がいきなり全英4位を獲得し…

    アートを音楽で体験せよ”Dry Cleaning”来日
  5. PAWAKA – EMPAT 4 BLACK

    2018.03.17

    PAWAKA – EMPAT 4 BLACK

    【新進気鋭のアイウェアブランド「PAWAKA」による新入荷ライン”EMPAT 4"】アート性の高…

    PAWAKA – EMPAT 4 BLACK
  6. MANIFEST OF LEARN TO FORGET

    2018.11.29

    MANIFEST OF LEARN TO FORGET

    【ブランドコンセプト:"Learn To Forget"】先日入荷の初登場となった新…

    MANIFEST OF LEARN TO FORGET
  7. YOSHIMIOと和泉希洋志によるアートな即興演奏音楽

    2022.02.2

    YOSHIMIOと和泉希洋志によるアートな即興演奏音楽

    2月3日(節分)に写真家ホンマタカシによるポスターが付属された限定D.I.YアートBOXセットが販…

    YOSHIMIOと和泉希洋志によるアートな即興演奏音楽
  8. OBEY × デヴィッド・リンチ のコラボが実現!

    2017.03.1

    OBEY × デヴィッド・リンチ のコラボが実現!

    【遂に実現したカルト映画の巨匠 デヴィッド・リンチ × OBEY によるコラボレーション!】毎シ…

    OBEY × デヴィッド・リンチ のコラボが実現!
  9. “Know Wane”や”Supreme”も一目置くジャズグループ ONYX COLLECTIVE のキャップがドロップ

    2019.03.8

    “Know Wane”や”Supreme”も一目置くジャズ…

    いま最もストリートに近い新世代のジャズ集団によるファッションセンス溢れたデザインニューヨ…

    “Know Wane”や”Supreme”も一目置くジャズグループ ONYX COLLECTIVE のキャップがドロップ

NEW POST

PAGE TOP