アメリカ、イギリス、フランスなどで個展を行い、日本を代表するフォトグラファーとなった「森山大道」
FRAGILEのブログでも取り上げた島根県立美術館にて行われた企画展「森山大道 光の記憶」は大好評で、日本のファン達が彼の作品を一目見ようと島根を訪れた。
国内だけでなく近年では、ハッセルブラッド財団国際写真賞、ドイツ写真家協会賞など数々の賞を受賞するなど彼の活動は世界的に評価を受けている。その作品は激しいブレや荒い粒子などの表現とコントラストの強さが特徴的で、独特な写真表現は見る人々を惹きつける。彼の人気はファッション界でも高く、COMME des GARÇONS 青山店やDOVER STREET MARKET GINZAのインスタレーションに加え、限定アイテムが販売されるほどだ。
そんな森山大道の新作アートブック「A RETROSPECTIVE」がFRAGILEに入荷致しました。
日本で最も多作かつ影響力のある写真家とされる作者は、半世紀以上にわたり、因襲的な芸術表現の形に反抗してきた。この包括的かつ衝撃的な回顧録は、「一般財団法人森山大道写真財団」の協力のもと、全く新たな研究に基づき刊行された。驚くべき写真作品や写真そのものに関するコンセプチュアルな貢献を含め、作者の広大なるキャリアの各ステージを知ることができる一冊である。
作者は戦後日本の革新的なアーティストの世代の一人であり、常に独自の視覚的言語を確立しつづけてきた。本書では190点以上もの作品を時系列に並べ、その進化の絶えない経歴を描き出す。横須賀基地周辺のアメリカの駐留や、アンダーグラウンドで実験的な劇場に焦点を当てた1960年代半ばの初期のエディトリアル作品、1960年代後半から1970年代にかけての先鋭的な実験、自己を省み写し出した1980年代や1990年代の写真、そして今もなお続く都市への探求や、関連する作品も収録。また、貴重な出版物から400点以上もの書影を集め、視覚的創作の源となったものをマッピングして提示する。巻末には、編集者ならびに日本の優れた研究者らによるテキスト、作者による個人的なエッセイ、そして全経歴と作品を収めた全年表も掲載。
「C/Oベルリン(C/O Berlin)」で2023年に開催された作者の大規模な展覧会に伴い刊行された本書は、受け継がれるべき偉業を再編成した見事な一冊であり、その作品についての決定的な出版物となるものであろう。
海外から出版された本作は非常に高いクオリティで制作された図録となっており、大道の作品をよりダイレクトに楽しむことができる一冊となっています!
こちらは現在FRAGILEにて絶賛発売中です。
是非店頭にてご覧くださいませ!