“カリフォルニア文化のリアルを捉えた一冊”
南カリフォルニア、そこはアメリカ西海岸において最大の都市ロサンゼルスを要する広大な地帯である。
西海岸といえば、サーフィン、スケートボードのストリートスポーツからパンクやヒップホップ、メタルなど様々なカルチャーが織り成す個性豊かな土地でもある。そして、それらは見事に共存を果たしている。どれをとっても皆が一度は通過するほどに文化が根付いている。
そんな文化を多いに楽しむ若者達のリアルを写真に収めたユースカルチャーを伝える写真家『SPOT』の作品をご紹介。
1969-1982の間に撮り貯めた写真をまとめた一冊【SOUNDS OF TWO EYES OPENING】
もともとBLAG FLAGのメンバーが設立した名門レコードレーベルSST RECORDSでエンジニアやプロデューサーとして務めていた経歴をもち、その頃に撮影したアーティストのオフショットなども収録されており、貴重な場面が垣間見れる。その他、ストリートの若者を中心に当時の風景が打ち出され、現代に繋がる物語を捉えている。
ハードコア、パンクが再熱しているいまに触れておきたい一冊である。付録に7インチのレコードも付いたならではのオマケも中々にシブい。
一冊にして歴史が集約され、わざわざインターネットで調べなくても直にスタイル、生活、文化が吸収出来る。そこから得るものは本物(リアル)である。自分がしているスタイルが実はこんな所から来ているのか!そんな発見があるかもしれない。一瞬を切り抜く写真の生々しさが伝える自然な表情と躍動感は人々の感性を豊かにしてくれる。
時にはゆったりとした時間で写真を眺めて見るのも新鮮で心が洗われる。忙しなく生きる現代にこそスマートフォンやタブレット、パソコンではなく”本”を推奨したい。
詳しくは店頭にて。