【SONIC YOUTHを再発見!PART:2 MIKE KELLEY】
ただいま連日にわたり特集を組んでいる”SONIC YOUTH”ポップアップコーナー。
昨日のリチャード・プリンスに続き、本日はMIKE KELLEY (マイク・ケリー)をご紹介。
過去に幾度か取り上げたアーティストとして、すでに知っている方も多いと思いますが改めて紹介。
MIKE KELLEY(マイク・ケリー)はアメリカを代表する現代美術家の一人。2012年に57歳という若さで自らの命を絶ちました。
出典:Sonic youth/Dirty/Geffen Records
ソニック・ユースとは92年にリリースしたアルバム『Dirty』でコラボレーションを果たしました。彼の作品の代表作でもある使い古しのぬいぐるみを使用したジャケットデザインは何ともポップな見た目で、これまでのバンドのイメージを覆すものとなりました。しかし、その裏に秘めたメッセージは人形といった生命が宿る物体の不気味さを表現したもので、そういった物を芸術的表現にしたがるアーティストは他におらず、彼はその異端な思想のもと、ぬいぐるみを多様した作品を起こしました。よって、アルバムのタイトルとジャケットデザインのギャップの意味がそこに繋がってくるのであります。
マイク・ケリーは、いまでも語り継がれている伝説のアート集団「デストロイ・オール・モンスターズ」のメンバーとしてキャリアをスタートさせ、結成の73年から77年までの4年間バンド活動を行なっていました。その後ロサンゼルスに拠点を移し、友人とバンド活動を行ないながらもカリフォルニア芸術大学で美術博士号を取得。それを皮切りに彫刻や絵画、パフォーマンスアート、コラージュなどといった様々な芸術、美術に勤しみ現代美術家への道を邁進したのであります。
晩年、精力的に創作活動を行なってきた彼は、世界的に名が広まり「ニューヨーク・タイムズ」誌に”過去四半世紀で最もアメリカ美術に影響を与えた1人であり、アメリカにおける大衆文化と若者文化の代弁者”とまで言わしめたほどです。
そんな数々の伝説を築いたアーティストに尊敬の眼差しを送っていたのがソニック・ユースでありました。バンドの実験的な姿勢は彼からの影響が色濃く反映されているといっても過言ではないでしょう。
いまではどちらも伝説となっただけに両者のWネームは貴重なものとなっています。コラボアイテムはロングスリーブのカットソーとTシャツを販売していますのでどうぞお見逃しなく!
尚、ポップアップで取り扱いのアイテムは随時ウェブストアでも販売致しますのでそちらの方もお楽しみに。