スコットランドはエディンバラを拠点に、アブストラクトで実験的な音像と唸るようなボーカルでエクスペリメンタルミュージックのシーンで圧倒的な存在感を放つYoung Fathersが約4年ぶりの最新アルバム『Heavy Heavy』をリリースしました。
前作『Cocoa Sugar』はMassive AttackやLCD Soundsystemといった名だたるアーティスト達を魅了し、マーキュリー賞を受賞している。
『Cocoa Sugar』は共同プロデューサーにTimothy Londonを迎え、アメリカのインディーロックバンド『TV on the radio』のデイヴ・シーテックと共作するなど、外部の力を取り入れて制作されていたが、今作はメンバー3人で製作された。その為、彼らのルーツであるクラウトロックやアンダーグラウンド・ラップなどの要素がこれまでよりも凝縮され、エッジーな質感ながらもダンサブルであるという新感覚のサウンドが広がっている。
10曲入りの今作は、地下のスタジオにメンバー3人と限られた機材とマイクだけという、基本に立ち返ったアプローチで制作された。すべてが常にプラグインされ、すべてが常に手の届くところにあるセッティングだったという。今回のアルバムのタイトルは『Heavy Heavy』で、このタイトルは、ムードを表しているのか、サウンドを支える滑らかな花崗岩のような低音を表現しているのか、あるいは少年から大人の男へと自然に変化する様子や、生きる上で避けられない犠牲、喜びの負担、関係、家族、大きな変化を経てきた3人の経験にちなんでいるのか…。この新しい作品は、様々な影響、アイデア、年齢、シーンのコラージュを、情熱と魂でつなぎ合わせている。そして今、最もラディカルなことは、ソウルを持つことであるようにも思える。
『Heavy Heavy』という重々しいタイトルとは裏腹に、ラテンの軽快なリズムに合わせたソウルフル歌唱がカオスをコントロールしている楽曲『I saw』やキャリアの中でも最もソウルフルといえる楽曲『Geronimo』など、この重苦しく狂気的な世界のムードの中から再生に向かっていく人間ならではの喜びや祝祭のようなものな感覚が前面に出たアルバムである。
4年ぶりの最新作『Heavy Heavy』は2023年2月3日に発売され、当店ではポスター付きラフトレード限定盤オレンジ・ヴァイナルが入荷致しました。
数に限りがあるアイテムですので、ご注意ください。
様々なアーティストを魅了している彼らの最新作を是非いち早くチェックしてみてください!