ドイツ人インダストリアルデザイナー、ディーター・ラムス(Dieter Rams)
建築家としてキャリアをスタートさせたラムスは、ドイツの家電製品メーカー”BRAUN”デザインチームのチーフとして500を超える名プロダクトデザインを残し、初代iPodのデザインや、iPhoneに入っている電卓アプリなど、Appleのプロダクトに多大な影響を与えている。
“Less, but better” (より少なく、しかしより良く)というミニマルかつ機能的なデザイン哲学から生み出された、シンプルで使いやすいラムスのデザインスタイルは今もなお受け継がれている。
元Appleのデザイン責任者Jonathan Ive(ジョナサン・アイブ)はラムスのデザインをこう評している。
『At a glance, you knew exactly what it was and exactly how to use it. (一目見ただけで、それが何であるか、どのように使うかがわかるのです。)』
彼のデザイン哲学はファッションデザイナーにも影響を与えている。
今や日本を代表するブランドとして、数々のカルチャーとファッションとを密接に融合させてきたUNDERCOVERは2010SSのシーズンにてラムスからインスピレーションを受けたコレクションを発表。
ラムスのデザイン哲学“Less, but better”をコレクションテーマに掲げ、オフホワイトやグレーベージュといったラムスのプロダクトに使用されるカラーリングで展開されたコレクションはミニマリズムを体現し、ラムス本人もその洋服作りと仕上がりを気に入ったという。
2017年に刊行されベストセラーとなったディーター・ラムスのアートブックがソフトカバーでリリース。
作者が掲げる「グッド・デザインの10原則」を並べ、その原則を体現する100の作品を紹介する。これまでで最も作者の作品を包括的に概観する一冊です。
こちらのアートブックは現在FRAGILEにて絶賛発売中です。
今もなお幅広いクリエイターから支持を集め、我々の生活に欠かせないプロダクトを作り上げてきたラムスのアートブックを是非店頭にてお楽しみください!