昨年末に約10年ぶりとなる新作オリジナルアルバムを発表。今年はFUJI ROCK FESTIVAL’23への出演や東京で行われたRICK OWENSの新作写真集のリリースパーティーへの出演など活躍の場を更に広げ、音楽業界だけでなく、ファッション業界からも注目を集めている池田亮司(RYOJI IKEDA)
先月ロームシアター京都で最新ライブセットでの公演を行い、こちらも大盛況でした。
今回金沢21世紀美術館では、今年のテーマ「アート×新しいテクノロジー」にあわせ、11/18より「特別展示:池田亮司」を開催します。
最新テクノロジーを駆使したオーディオヴィジュアルインスタレーション
国際的に活躍するアーティスト・作曲家である池田亮司は、緻密なリサーチに基づいた没入型のコンサートやインスタレーション、また舞台作品やパブリックアートなど、多岐にわたる活動を展開しています。
本展では、未発表を含む映像作品23点から構成される新作インスタレーション《data.gram [nº6]》が展示されます。「data.gram」は、池田による大規模なオーディオビジュアルインスタレーション「data-verse」三部作(2019-2020)を再構築した新シリーズであり、目に見えない素粒子のミクロな超微視的世界から、観測可能な宇宙の果てのマクロな超巨視的世界まで、自然界のさまざまなスケールを探求する試みです。今回の新作を通して、自然界の調和と混沌に対し、私たち自身の知覚や認識が試される良い機会になるでしょう。
今回の新作インスタレーションは、23点の映像作品で構成されています。それぞれの映像作品は、ミリメートル以下のピクセルで非常に精緻に描写され、超微視的な表現を可能にしています。また、全体は音楽の管弦楽アンサンブルのような手法で編成されます。23点の映像作品それぞれが自然界の異なるスケールに対応し、すべてが並列に配置され、すべてが正確に同期し合って、全体が一つの楽曲のように調和すべく構成されています。ミクロからマクロにいたる様々なスケールの間を、私たち自身が実際に移動し横断できるような体験になることでしょう。
新作インスタレーション《data.gram [nº6]》は、三つの異なるスケールの世界を描きます。第一に、人間の目には見えないミクロな自然の世界は、量子状態の素粒子から、原子、分子、ウイルス、結晶、DNA、タンパク質、細胞、粘菌にまでわたります。第二に、私たち人間をとりまく世界は、脳や身体から、都市、気象、インターネット、航空交通、人工衛星まで地球規模にいたるスケールです。第三のマクロな自然の世界は、地球から太陽系、銀河系、超新星爆発、超銀河団、そして観測可能な宇宙の果てまでを描写します。各スケールの世界は、膨大な科学データを通して極めて精密なコンピューター・プログラミングによって生成されており、私たちの存在を支える自然の、その隠された側面を包括的に捉えます。
池田亮司は、先日ご紹介いたしました金沢21世紀美術館で開催される企画展「コレクション展2:電気-音 」に参加しているカールステン・ニコライと実験音楽ユニット「cyclo.」を組んでおり、同時に二人の作品を見れる貴重な機会となっております。
ミクロからマクロまで、あらゆる世界が視覚と音響で展開される池田亮司の最新の作品を是非ご覧ください!
また当店では昨年発売された新作アルバムやcyclo.の貴重なCDも販売していますのでこちらも是非チェックしてみて下さい!