ビートルズ、マリリン・マンソンにも影響を与えたカルトスターの半生
出典:Wikipedia
犯罪史において最も悪名高き名を残した人物「チャールズ・マンソン」(1934年11月12日-2017年11月19日)
かの有名なロックスターであるマリリン・マンソンは彼の名からアーティストネームに拝借したことでデビュー当時大きな話題をさらった。またチャールズ自身も音楽家として知られ、数多楽曲を制作。音楽業界においてもその名は知られるはずであったが…。
チャールズ・マンソンといえば、ヒッピーとして生活を送る未成年の若者たちを率いて”マンソン・ファミリー”と呼ばれる集団を作り、彼らを洗脳して自らが手を下すことなく悪事の限りを尽くした。
Charles Manson is escorted to court for a preliminary hearing on Dec. 3, 1969, in Los Angeles
John Malmin—Los Angeles Times via Getty Imag
その中で最も有名な事件が”シャロン・テート殺害事件”である。当時、銀幕の女優として人気を博したシャロンは1969年8月9日にマンソンが企てた計画によりファミリーの3人組にナイフでメッタ刺しにされ惨殺された。その事件を含め彼は無差別に富裕層を狙い、計7人を殺害する犯行に及んだ。それらの事件も全て首謀者としてファミリーに実行させた。その後、共謀罪の罪で服役。1972年に死刑の判決を受けるが死刑制度の廃止により終身刑へと減刑を言い渡され、2017年に83歳で患っていた病気の悪化のため死去した。
チャールズは貧しい家庭で育った16歳の家出少女で売春婦として生計を立てていた母親の元に生まれた。生を受け、ほどなくして育児放棄や幼少の頃には母親の逮捕もあり祖父母によって引き取られるも最終的には孤児院へと送られ不遇な幼少期を送った。その様な複雑な過程で育った少年は心の拠り所を見つけることが出来ず、わずか9歳にして犯罪に手を染め、以降は数々の悪事を働き度々施設へと収監された。
出典:Peter Still/Getty Images
Axl Rose (Guns N’ Roses)
数年にわたる刑期を終え出所した彼は、獄中にて関心を抱いたオカルトな世界から会得した洗脳術をもって、自身が経験した過去を重ねる様に家出少女ばかりを集め、LSDによる洗脳の末、悪のファミリーを結集。その後、残忍な事件を繰り返し、全世界を恐怖へと陥れた。そのカルトぶりは大きな衝撃を与え、あのビートルズも傾倒するほどであった。他にも多くの著名なミュージシャン達も彼の名を挙げ、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズにナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーらにも影響を及ぼした。自身も一流のミュージシャンとしてデビューを果たす予定ではあったが、デビュー間近にディレクターからの裏切りに合い、それをきっかけに恨みを抱き、犯行への行動を移し、彼の自宅へと足を運ぶがそこにはもう彼の姿は無く、別の人物が住んでいた。それがシャロン・テート夫妻であった…。また現在公開中となっているクエンティン・タランティーノによる最新監督作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でも彼の事件をテーマとして制作されているのでぜひチェックして頂きたい。
そんな世紀を揺るがしたカルトの帝王をオマージュしたアイテムが近日入荷予定となっているのでぜひそちらにも乞うご期待を!