【地下で世界を繋ぐ孤高のインテリノイズ Vol.2】
ノイズ・アーティストとして活動するJohn Wiese(ジョン・ウィーゼ)
彼が作り出すサウンドはノイズだけに留まらず、環境音楽をも作り出しています。音には楽音、騒音、雑音など心地よい音から不快な音まで幅広く存在します。自然界にはそういった音が無数に織り成し共存を成しているのであります。
そういった音の深みを追求する彼は、自然からそれらを吸収し人工的に音を生み出しています。それを用い、サウンドの基礎を理解したうえでノイズから環境音楽に至るまでサウンドアーティストとして芸術的な感覚で演出しています。
[美術館でのサウンドインスタレーション]
サンタモニカの澄み切った青い海とUCLAのキャンバスが一望できる、小高い丘の上に建つ美術館ゲッティー・センターでは、2014年にステレオを用いたサウンドインスタレーションを行いました。そこの空間で奏でるサウンドはBGMのごとく、自然と共鳴した環境に溶け込むもので人々に豊かな音の癒しを提供致しました。
それに先立った2008年には、東京工業大学にてプロジェクトの一環としてソロパフォーマンを行なうなど、多方面な活動で幅広い分野にて彼は功績を残しました。
そうして音楽の幅を広げる一方、もともとグラフィック・デザインに精通していた彼は音楽作品以外にも、グラフィックデザインや映像作品も手掛けるなど、自分の感性を余すことなく様々に芸術的手法を披露するなど、いつしか彼は音楽家であり芸術家として知られる様になりました。
[超大作『Deviate From Balance』]
昨年、彼は2LPアルバム『Devitate From Balance』をリリースし話題を呼びました。このアルバムでは多数のゲストを要し、総勢43名ものアーティストが参加した超大作の作品として音楽史に名を残す傑作を生み出しました。
そして、音源だけではなくそのアルバムがいかにして作られたのかをヴィジュアルブックでドキュメントした一冊も発売するなど、音楽家にして芸術家としてのスタイルを表現しています。
ヴィジュアルブックからでも彼の世界観は紐解くことが出来るので、少しでも興味を持った方はこの一冊からオススメしたいと思います。
店頭でも販売していますので、ぜひお店にて拝見してみて下さい。
彼のバンドSISSY SPACEKの本人がアートワークを手掛けた貴重なTシャツとCDなども販売していますので、どうぞそちらもチェックして見て下さい!
ノイズの帝王と呼ばれるJOHN WIESEは、地下を制して地上をも牛耳る最重要人物であることは間違いない。彼の魅力に触れる事でアナタの世界観は180度変わる事でしょう。未だ観ぬノイズの世界へ彼は人々を誘います。
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