建築家・菊竹清訓が手がけた夕陽に包まれる美術館で開催する森山大道・光の記憶展
島根県立美術館にて、企画展「森山大道 光の記憶」が現在開催中です。
世界中の写真愛好家、アート好きから支持され長年のキャリアの中で彼の作品にインスパイアを受けた現在活躍中のアーティストも多い、日本のアート界を代表する一人”森山大道”。今回の展示は彼が捉えた”光の記憶”と題した大規模写真展となっています。
森山は、幼少期と少年期、島根県邇摩郡仁摩町宅野(現・大田市)に続く父の実家で育ち、すでに少年期から旺盛な表現力を携えていました。写真の道に進んで以来60年間、その並外れた表出力は一貫しています。またその一方で、それぞれの時代に変容を遂げながら、豊かに展開してきたといえます。
この展覧会では、森山の写真そのものを真正面から捉え、写真全体をまず3つの大きなうねりのなかでみていきます。さらに「DAIDO ALBUM」では、幼少期から、数々の国際展などの様々な活動を、作品と資料によって顕彰していきます。
本展は、日本初の回顧展「光の狩人 森山大道1965-2003」(2003年、島根県立美術館ほか)以降20年の活動も含めて、作品約400点、資料約200点で構成します。
島根県立美術館は「日本の夕陽百選」にも選ばれた観光名所である宍道湖に沿って建てられた美術館です。穏やかな宍道湖に沈む夕日を眺めることが出来るこの美術館の閉館時間は夕陽が沈む時間までとなっており、この地域ならでは美しい景観と自然に溶け合う仕組みがされています。
夕陽が湖に落ちる時間まで展示作品と共に過ごしてみてはいかがでしょうか。
当店でも現在チラシを配布中です。是非チェックしてみてください!
——森山大道———
森山大道(1938-)は、写真家として今や世界の頂点に立ちました。2012-2013年、ウィリアム・クラインとの二人展をロンドンのテート・モダンで開催し、2018年にはフランス芸術文化勲章シュヴァリエを授与され、翌年写真のノーベル賞といわれるハッセルブラッド財団国際写真賞を受賞しています。
展覧会情報「森山大道 光の記憶」
会期/4月12日(水)~6月26日(月)火曜休館(ただし5月2日は開館)
会場/島根県立美術館 企画展示室、コレクション展示室5
時間/10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時間まで)
島根県立美術館ホームページhttps://www.shimane-art-museum.jp/