日本を代表する写真家”DAIDO MORIYAMA”の大規模回顧展
現在島根県立美術館にて開催中の”森山大道 光の記憶”展。今回の展示会では作品400点、資料200点と膨大な展示を一気に観ることができる機会となっている。
モノクローム写真を中心としており、写真家としての出発点である1960年代から近年までその時代を体験できるような構成で展示作品はノスタルジックを掻き立て喧騒や日常の何気ない光を感じられる。
「写真は光と時間の化石である」と表現する大道氏、氏の撮った写真を覗くと被写体は”確実にその時”を過ごしていた姿が見られるのだ。そして強いコントラスト、荒いタッチの表現が鑑賞者と被写体に一枚幕を貼ったような役割を果たし、その一枚から物語を想像させられる。
展示の最後は大型スクリーンのインスタレーションとなっており、映し出された数々の写真映像と雑踏の音響がまるで知らない街、知らない時代に迷い込んだような錯覚を覚える。
膨大な資料も同時に展示されており、森山大道という写真家を知るまたとない機会となるだろう。
会期情報
森山大道「光の記憶」展
時間/10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時間まで)
島根県立美術館ホームページhttps://www.shimane-art-museum.jp/