日本を代表する世界的な写真家「森山大道」のドキュメンタリー映画が公開。
写真家として活動し始め50年以上が経ち、80歳を超えてもなお現役の写真家として活躍する日本を代表する写真家、森山大道に迫ったドキュメンタリー映画「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい」が2021年4月30日梅田シネリーブル以下、全国順次公開(新型コロナウイルスの影響により、2020年7月3日の公開を延期していた)します。
内容は1968年に出版された森山のデビュー写真集「にっぽん劇場写真帖」復刊プロジェクトにカメラが密着し、ファインダーをのぞく森山の姿や、編集者たちとやりとりする姿から、伝説の写真集を復活させるプロジェクトの舞台裏と森山大道のスナップワークの秘密に迫っていく貴重な映画となっております。
森山大道は大阪府池田町(現池田市)出身、大阪市立工芸高校を中退し、フリーのグラフィック・デザイナーとして活動。岩宮武二、細江英公のカメラアシスタントを経て、1964年独立。
コンパクトなカメラを持ち歩き街をスナップし路上から街を撮り続け、「カメラ毎日」に発表した「にっぽん劇場」シリーズが評価され、67年に日本写真批評家協会新人賞を受賞し、68年デビュー写真集「にっぽん劇場写真帖」を発表し、画面が荒れ、被写体がぶれ、ピントがボケた衝撃的な作品群は、それまでの常識を覆しました。
そして森山大道の特徴的な撮り方は「アレ・ブレ・ボケ」と言われ、現在まで様々なクリエイター達に影響を与え続けてきました。
2018年サンローランのクリエイティブ・ディレクターである「アンソニー・ヴァカレロ」が、自らキュレーションするアート・プロジェクト「SELF」の第一弾として森山大道をフィーチャーし、2019年には写真界のノーベル賞とも言われる「ハッセルブラッド国際写真賞」を受賞などファッション界でも人気が高く、世界で最も人気のある日本人写真家といっても過言ではない人物です。
また、当店ではその森山大道の写真集もございますので映画公開までに是非一度ご覧になって見て下さい。
森山大道は語る。
「デジタルはダメだとか、僕の美学に合わないなんてことはない。
最終的に良い1枚が写ればいい。
写真家にとってはそれがすべてだ。」
森山大道は過度に小難しく写真を語り、写真の表現を阻害する事は無い。
今もただひたすら街を練り歩き写真を撮っている事でしょう。