Supremeの元ネタとしても知られる稀代のアーティスト
出典:Barbara Kruger
モノクロ写真に赤地に白抜きのタイポグラフィを用いた作風でコンセプチュアル・アートの世界を切り拓いたコラージュアーティスト「Barbara Kruger」(バーバラ・クルーガー)。
1945年、アメリカ・ニュージャージー州の最大都市ニューアークにて生を授かったクルーガーはニューヨークにある名門学校のパーソンズ美術大学へと進学し、そこで沢山のアートを学んだ。中でも当時の60年代より賑わい始めたグラフィックデザインに没頭した彼女は雑誌から本のカバー、写真の編集に至るまで様々なデザインでそれを生業とした。また見解は深く、デザイナーとしての他、美術雑誌などで映画やテレビ、音楽についてのコラムを書いていた経緯をもつ。
幅広い知識を兼ね備えた彼女はいつしかポエトリーリーディング(詩を朗読するアート)に興味を抱き言葉への関心を深めた。それから現代社会が渦巻く問題へと着眼点を置き、権力、アイデンティティ、セクシュアリティといった文化的構造に端を発し、自らが呼びかけるスローガン的なタイポグラフィの形へと歩みを進めた。
クルーガーが与えた影響は計り知れず、ワード・アートの先駆けジェニー・ホルツァーからストリートアーティストのシェパード・フェアリー、はたまたSupremeのボックスロゴはまさに彼女の作風をパロディーしたものとなっている。90年代にはオルタナティブ・ロックバンド「Rage Against the Machine」(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン/以下、RATM)のTシャツデザインを手掛け、ラディカルな者同士共演を果たした。現在でも影響を与え続けており現代アートを代表する偉大な人物であることは間違いない。
当店では現在、RATMとの幻となっていた前述のコラボによるデザインTシャツが待望の復刻を果たし入荷致しました。90年代のオリジナルヴィンテージではかなり価格が高騰しているだけにぜひこの機会をお見逃しなく!