注目の新進気鋭のアーティストScarlett Carlos Clarke(スカーレット・カルロス・クラーク)とNadia Lee Cohen(ナディア・リー・コーエン)による作品集「PODUNK(ポダンク)」がFRAGILEに到着しました。
今回は作品集の紹介とともに、この今注目すべき2人について紹介していきます。
Scarlett Carlos Clarke(スカーレット・カルロス・クラーク)
彼女は1992年生まれのロンドンを拠点とするイギリスの写真家、アーティスト。絵画のように美しいセットの中に、洗剤やおむつ、缶チューハイなどの日用品などをあえて写し込み、その作品の物語を巧みに操る作風で「家庭内性体験に結びついた視覚的感覚を生み出す」と評されています。
レディーガガの2024年リリースのアルバム「ハーレークイーン」のアートワークを担当したことでも有名で、この作品も何か日常の中で起きる不穏な物語のようなものを想像してしまいます。
Nadia Lee Cohen(ナディア・リー・コーエン)
彼女も同じく1992年にイギリスで、現在ロサンゼルスを拠点にしている写真家、映像作家、モデルと複数の属性を持つアーティスト。
彼女はポピュラー文化や消費文化などをテーマにミュージックビデオ、ファッションフォト、そして生活に身近なインスタグラムを駆使して彼女は作品を発表しています。
2025年のエイフェックスツインのKorg Funk 5のMVやThe GardenのMV、サンローラン、バレンシアガのキャンペーン映像を手がけ、彼女は現在ファッション界で最重要な存在となってきています。
「PODUNK(ポダンク)」
この注目の2人がタッグを組み、作品を作り出したのだから期待が高まります。
新刊「PODUNK(ポダンク)」ではスカーレット・カルロス・クラークが撮影、ナディア・リー・コーエンが主演として登場。
タイトルのポダンクはアメリカのスラングである、取るに足らない田舎の町、小さく孤立した辺鄙な町を指す言葉だそうです。
8mmカメラ「スーパー8(Super 8)」で撮影した映像から切り出したスチル写真を収録し、128ページで構成されています。
自分が体験していないノスタルジックを呼び起こされるような、不思議で懐かしいような写真が映し出されています。






本書には収録されていませんが、その光景を補助的に描写する、スカーレット・カルロス・クラークの素晴らしい文章があるので以下に引用します。
「雑草と子どもくらいしか、このあたりで育つものはない。いくつかの家は建てられたが、完成する前に工事が止まり、そのまま何年も放置されていた。タイベックに覆われ、まるで包帯を巻いたような状態で佇んでいた。そして、そのスタッコの色みは、たとえピンクであろうと桃色であろうと、常に「サンドストーン」と呼ばれていた。地面があまりに熱いため、犬たちは車の下に身を寄せて日陰をつくる。多くの飼い主と同じように靴を履いていないからである。風が吹くと、周囲を回り込むのではなく、それは内部を通り抜けていった。そして歯のあいだにまで入り込んだ。空はベージュ色に変わり、太陽は瞬きをせずに見つめられる硬貨のようになった。ある少年が野原に自転車を置き去りにすると、タイヤは横に崩れるように溶けていた。翌日そこへ戻ると、それは自分たちよりも古びて見え、まるで掘り起こされたかのようにアルカリの粉をまとっていた。あるとき雨が降り、ミミズが歩道一面を覆ったが、午後には消え去り、痕跡だけが残った。誰もみな、兄弟はパームデールで働いているか、これから働くつもりだと言っていた。」
限定500冊の貴重なアートブック

表紙が目に付くこちらは2026年3月27日に東京・銀座の「ドーバー ストリート マーケット ギンザ(Dover Street Market Ginza)」で発売されたことから、日本語表記が表紙に用いられている限定500冊の貴重なアイテムです。
この新しい才能を持つ2人の作品集「PODUNK(ポダンク)」はFRAGILEの店頭にて絶賛発売中です。






