“ブランド(K)OLLAPSから観る【POST PUNK/NEW WAVE】カルチャー 『TOM TOM CLUB』編”
ファッションにおいて、ミュージックカルチャーやアートカルチャーはインスピレーションの源として必要不可欠である。
それを色濃く反映させるブランド「(K)OLLAPS」(コラプス)がデザインする、キャップのテーマに掲げた【POST PUNK/NEW WAVE】を紐解く。
第一弾として『TOM TOM CLUB』(トム・トム・クラブ)を紹介!
[TALKING HEADSのメンバーによるバンド]
TOM TOM CLUBは元々、ポストパンクの先駆けとなったNYのバンドTALKING HEADSのメンバーであるティナ・ウェイマス(ベース)とクリス・フランツ(トラム)夫妻により、81年に結成されたサイドプロジェクトである。
当時、革新的であったエレクトロサウンドを導入したダンス・ポップなサウンドを主軸に、ヒップホップやレゲエ、ファンクなどのグルーブ感溢れるサウンドアプローチで前衛的な印象を与え、人気バンドがひしめき合うシーンの中、このバンドにしかない個性を発揮し、その名を轟かせた。
[ニューウェイヴに新たな革命を巻き起した]
結成の同年リリースした1stアルバムからのシングルカット『Worby Rappinghood』(邦題:おしゃべり魔女)が大ヒットし、米ディスコチャート1位を獲得するなど、バンドを代表するアンセムソングとなった。
続くセカンドシングル『Genius of Love』(邦題:悪魔のラブソング)も大ヒットを飛ばし、2大ヒットソングでバンドの名は世界に知れ渡った。
[大物達がこぞってカバーするほど]
ヒットソングとなった『Genius of Love』は、後年に歌姫マライア・キャリーが「Fantasy」の楽曲でサンプリングするなど更に話題を広めた。
ヒップホップのオリジネイターの一人でもあるグランドマスター・フラッシュもサンプリングに使用するなど、様々なジャンルに影響を与えた。
[ジャケットデザインが話題に]
1stアルバム「Tom Tom Club」のジャケットアートはなんとも脱力感の溢れるヘタウマなデザインで目を引くものである。しかし、この絵はれっきとしたデザイナーがデザインしたアートワークである。
James Rizzi(ジェームス・リジー)
ニューヨーク出身のビジュアルアーティストで、独特な色彩感覚でユニークなタッチを用い、ポップアートを描くことで知られる。そして、立体で表現する3Dアートは彼の真骨頂であり、それで世界的に知られる。2011年に他界。
TALKING HEADS時代にメンバーは元々、美術学校で出会ったこともあり、非常にアート性の高いアプローチで他にない感性を兼ね備えていた。
インテリバンドとも評されたバンドであった。そこで培ったスキルを活かし、自身のバンドも成功に導いた。2009年にはサマーソニックで来日を果たし、2013年には12年振りに新作アルバムをリリースし、再び来日を果たすなど、いまも現役で活動している。
POST PUNK/NEW WAVEを知るうえでは欠かせないアーティストの一人なので、ぜひこれから探求するならマストのアーティストです!
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POST PUNK (ポストパンク) / NEW WAVE (ニューウェイヴ)
1970年後半、パンク・ロックムーブメントの終息と共に、その流れを継ぐジャンルとして誕生。パンク・ロックはガレージ・ロックやシンセサイザーが導入されるなどして”ポストパンク”に形を変え、さらにそれに電子音楽やポップミュージックなど多彩なジャンルを取り込んだ”ニューウェイヴ”へと進化を果たし、大きなうねりを呼び込んだ。
(K)OLLAPS (コラプス)
SEAPUNKやBOY LONDON、HEALTHGOTHなど最先端のイベントオーガナイズを行などサブカルチャーを感性高く発信するコンセプチュアルコミュニティーSUBSTANCE(サブスタンス)を指揮するSHINによるブランド。
ブランドネームはドイツの実験的バンドEinstürzende Neubauten(アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン)の1stアルバム「Kollaps」(崩壊)から由来する。
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