“KOMAKINO エピソード2”
アンダーグランドな背景をデザインに落とし込み、鋭角にファッションを切り取る気鋭のブランド「KOMAKINO」(コマキノ)
前回の記事ではブランドコンセプトに迫りつつ触りを紹介。
今回はより深層な部分からブランドを解体してみる。
JOY DIVISION〜DEATH IN JUNE〜COILといったポストパンク、インダストリアルバンドのカルチャーイメージやDUST MAGAZINEなどのアートカルチャーを取り込み、大量消費ブランドが真っ只中であったファッションシーンに対し臆することなく強烈なまでにKOMAKINOプライドを叩き付けた。
より深く、そしてより鋭く。
スタイリッシュでワイルドで繊細な輝きを放つために。
S/S13ではベルリンの奇才アーティストMATTEO GIORDANOをフューチャー。A/W13ではインダストリアル/ノイズのカリスマRAMLEH GARY MUNDYのレーベルBROKEN FLAGをテーマにアンダーグランドの真骨頂を存分に見せつけた。
S/S14でもフランスのフォトグラファーCG WATKINSをフォーカスさせ、新たなイメージでブランドをネクストステージへと引き上げた。
A/W14では再びRAIMEを起用し、サイドプロジェクトMOINのサウンドに日系アメリカ人の写真家MOTE SINABEL AOKIをヴィジュアルイメージに携え、PSYCHIC TVからインスピレーションを得たコレクションを披露した。
デザイナーFEDERICO CAPALBOの感性と幅広い知識、そして信念を持ってカルチャーを惜しげもなく投影し、誰にも真似出来ない、誰にも真似させない唯一無比のスタイルを確立させた。
次なる扉を開けるために。
次章に続く…。