SHOW ME THE BODY

SHOW ME THE BODY

“若き次世代のHCジェネレーション”

屈強な体格、所狭しと埋められたイカつめのタトゥー、そして野太い声、それらを連想するイメージで認識されているのが”ハードコア”ではないだろか?

一概にハードコアといってもサウンドの幅は多岐に渡る。ハードコア・パンク、メロディック・ハードコア、メタル・ハードコアなど様々である。

先日に紹介したUSハードコア・パンクの元祖であるBAD BRAINSは上記のイメージとは似ても似つかない。さらにそれが坊主頭にメガネを掛けた初々しい青年ならどうだろうか?見当もつかないのでは??けっしてeastern youthのボーカルではありませんよ。

SHOW ME THE BODY

一見ハードコアと似つかないその風貌からとんでもない爆発的なパフォーマンスと感情的なサウンドを武器に、いまNYを拠点に勢いを見せているバンドがいる。その名は『SHOW ME THE BODY』(ショー・ミー・ザ・ボディー)

SHOW ME THE BODY

坊主頭にメガネがトレードマークのJulian Cashwan Prattを筆頭にHarlan Steed、Noah Cohen-Corbettの3人からなるハードコアバンド。

PUBLIC EMEMYの出身でも知られ、多くのアーティストを輩出する街ロングアイランド出身の彼らは2010年にバンドを結成。ニューヨーク市に拠点を移し本格的に活動をスタートさせた。都会の裏側であるスラッジ(工業的な汚泥)の部分を取り巻くかの様にハードコアサウンドを形成している。

SHOW ME THE BODY

そのイメージでスラッジ・パンクと形容されている彼らだが、時折、繊細な顔も覗かせる。Julianが使う独特な楽器バンジョー(アフリカ系アメリカ人が生み出した弦楽器)が叙情的な部分を突き、感情的に訴えて来るからだ。

NYは世界から様々な人種が移り住み、生活を織り成す国際的な都市として知られる。様々な文化が行き交うその場所で、頭角を現すにはよほど誰もやらないことをしない限り誰も振り向きもしてくれない。極端な話、変人と呼ばれるぐらいぶっ飛んでいないと評価の対象にはならないだろう。

だからこそNYにはDIY文化が深く根付いている。そういった文化を見て育った彼らは新しい切り口でハードコアをネクストレベルに引き上げようと猛進している。BAD BRAINSやMINOR THREAT、FUGAZI、BLACK FLAGが切り拓いたハードコアロードをさらに分岐さすかのように。

そして彼らはいま人気が上昇しているヒップホップグループRATKINGともツアーを共にしたり、近代美術館MOMAのオルタナティブスペースPS1でライブを行なうなど、ボーダレスな働きかけでジャンルをクロスオーヴァーさせている。

LAではLEE BANNON、GIRL PUSHERHEALTHの面々とも共演を果たすなど、耳のこえたLAのリスナーを唸らせた。

その実力を持って次世代のハードコア・パンクの担い手となるか?今後の彼らの飛躍が非常に楽しみである。