【タランティーノによる長編処女作 レザボア・ドッグス をフォーカス】
パルプ・フィクション、キル・ビル、イングロリアス・バスターズなどヒット作を世に生み出し、自身も俳優として数多くの作品に出演している奇才クエンティン・タランティーノが1992年に監督・脚本を手掛け長編デビューした作品が『レザボア・ドッグス』である。
強盗を働くために集められたゴロツキ達を巡る犯罪映画。彼らは互いの素性を詮索することなく決められた”色”でコードネームとして呼び合う。宝石強盗を計画して実行したはずだったが、そこにはまさかの裏切りの落とし穴があった。彼らは事件の張本人を特定すべく、それぞれが探り合いを始め、驚愕の結末を迎える…。
出典:Reservoir Dogs・Quentin Jerome Tarantino・Miramax/KADOKAWA HERALD PICTURES, INC(トップ画像ともに同じ)
生粋の映画通と知られるタランティーノはこの映画を通して、自身が影響を受けた作品からのオマージュを盛り込んでいる。中でも、色で呼び合うコードネームのスタイルは犯罪小説が映画化された『サブウェイ・パニック』からアイデアを拝借し、そして、この作品の醍醐味となっている過激なまでの暴力描写は大の親日家でもある彼が最も敬愛する深作欣二の『仁義なき戦い』をモチーフとしている。
出典:Reservoir Dogs・Quentin Jerome Tarantino・Miramax/KADOKAWA HERALD PICTURES, INC
あまりにもバイオレンスでありながらも、スタイリッシュな恰好と劇中音楽が見事にその世界観に混ざり合い、瞬く間に同作品は話題となり一躍タランティーノの名を世界に轟かせ高い評価を受けた。今年で公開から25周年という節目を迎え、世紀のカルトムービーとして銀幕の世界に刻み込んだ「レザボア・ドッグス」は改めて敬意を表したい作品である。
近日、オフィシャルTシャツが入荷予定となっているのでファンの方は乞うご期待あれ!
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