洗練されたデザインが際立つアートな一枚
昨年、設立から40周年を迎えたマンチェスターで誕生した音楽レーベル「FACTORY RECORDS」(ファクトリー・レコード)より新作デザインのTシャツが入荷。シンプルなデザインでスタイリッシュな印象を放つFACらしい仕上りの一枚です。
ファクトリー・レコードはJoy DivisionやNew Orederを始め、Happy MondaysやThe Durutti Columnなど世代を越え、現代でも根強い人気を誇るバンド達を多数輩出するなどイギリスのミュージックシーンにその名を轟かせた。その中で重要な役割を担ったのが専属のグラフィックデザイナーである。
出典:New Order, Joy Division,Peter Saville
中でも最も著名となったデザイナーはいまや世界のトップクリエイターとして知られるPete Saville(ピーター・サヴィル)である。彼が手掛けた作品はJoy Division -『Unknown Pleasures』(1979)、『Love Will Tear Us Apart』(1980)、『Closer』(1980)、New Order – 『Movement』(1981)、『Power, Corruption and Lies』(1983)、『Technique』(1989)他多数。また、New Orderの作品はほぼ全てにおいてデザインに関わっている。所属アーティストのアルバムジャケットはもちろんのことレーベルのロゴデザインにライブポスター、クラブハウス「ハシエンダ」の内装(現在は解体済)など、レーベルにまつわる多くのヴィジュアルイメージを手掛けた。
出典:Raf Simons AW03
当時、所属のアーティストが成功していく中で影から支えた彼の存在はとても大きく欠かせない人物であったことは間違いない。そして自身もキャリアを積んで行く中で専属にこだわることなくフリーランスとして独立を果たし、その後さらなる成功を掴んだ。2003年にはベルギー出身のファッションデザイナーRaf Simons(ラフ・シモンズ)が自らのコレクションにおいて彼を起用。2009年にはUndercover(アンダーカバー)、そして、Supreme(シュプリーム)といったいまをときめくブランドがこぞってコラボレーションに名を連ね、2017年には再びラフ・シモンズと共同コレクションを行なった。さらにリカルド・テッシが就任したBurberry(バーバリー)とラフ・シモンズが就任した(現在は退任)Calvin Klein(カルバン・クライン)の新たなロゴもデザインするなどファッション業界からも引っ張りだこである。
出典:R13,Calvin Klein,Burberry/Peter Saville
近年では昨年にDr. Martens(ドクター・マーチン)がJoy Division、New Orderとのコラボブーツを制作。今年に入りPaul Smith(ポール・スミス)がファクトリー・レコードとのカプセルコレクションを発表。またロサンゼルス発の人気ストリートブランドPleasures(プレジャーズ)にカスタムブランドR13もJoy Divisionをフックするなどサヴィル関連での動きが活発である。
ピーター・サヴィルは常にクリエイティブな視点で時代を支え、築き、発展へと進化を遂げてきた。彼が手掛けるデザインはその人の魅力を解き放ち、物語を紡ぐ。格別かつシンプルにして究極のデザイン力。視覚を極めたサヴィルの世界にまずは手に取りやすいミュージックマーチから入り込んでみてはいかがでしょうか?
サヴィルがデザインを手掛けるJOY DIVISION、NEW ORDERのオフィシャルアイテムが多数再入荷していますので、そちらもぜひ要チェックを!
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