デビュー当時から当店でプッシュしているアート・ポスト・パンクバンド”Dry Cleaning”
メタルコアなどから影響を受けたギターサウンドとタイトなリズムにポエトリーリーディング的なボーカルスタイル、全編モノクロでのLIVEムービーを制作するアートセンスが混ざり合い、サウスロンドンのポストパンクリバイバルバンドの中でも一際異彩を放っている。
2ndアルバム”Stumpwork”がグラミーでアルバムジャケット賞を受賞し、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのDry Cleaningが初期のEP2作品を1枚にコンパイルした『Boundary Road Snacks and Drinks/ Sweet Princess』を〈4AD〉よりリリース。
今回の再発にあたって両EP共にリマスターが施されている。また、『Boundary Road Snacks and Drinks』が初めてカセットで同時リリースされる。
2018年3月の時点で、彼らは6曲入りのデビューEP『Sweet Princess』をプロデューサーのクリスチャン・クレイグ・ロビンソンとTotal Refreshment Centreで僅か1日でレコーディングした。その2ヵ月後の2018年5月、バンドはダルストンのShacklewell Armsで初ライヴを行い、同年8月にEPをリリース。『Sweet Princess』は衝撃的なデビュー作で、目まぐるしく落ち着きのない楽器演奏と、フローレンス・ショウの辛辣なヴォーカルが、ウィットに富んだ観察と社会批判を風刺的なコラージュで聴かせるものであった。さらにその2ヵ月後には、6曲入りの『Boundary Road Snacks and Drinks』 EPをリリース。このEPは、ベーシストのルイス・メイナードの実家であるサウス・ロンドン(シドカップ)にあるバンドのリハーサル・スペースへのトリビュートとして名付けられたもので、セッションの合間に4人の仲間を支えてくれたメイナードの母スーザンの手料理にも敬意を表している。「Sit Down Meal」や「Viking Hair」といったシングル曲を収録した『Boundary Road Snacks and Drinks』は、『Sweet Princess』の力強い相棒とも言える作品だ。両者には、同じような漲るエネルギーがある。 これらのEPが制作されたのと同じ環境で生まれたのだから当然といえば当然だが、その環境はバンド形成期に大きな影響を与えたのだった。
今回FRAGILEでは限定トランスペアレント・ブルー・ヴァイナルとカセットテープが入荷しております。
近年アナログ媒体が再評価を受け、ヴァイナルやカセットの希少性は年々高くなっています。
是非この機会に彼らのアートな世界をアナログ媒体で体験してみてください。