【”CHAPTER”のデザイン力はどこから生まれるのか?】
先日とあるニュースに目がいきました、それは”「マンション文化」が日本人のセンスを破壊した”という内容の事柄が書かれた記事。
それは新国立競技場をデザインした隈研吾氏と脳科学者の茂木健一郎氏による対談の内容で、従来に栄えた日本独特の木造建築が失われ、集合住宅のマンションへと移りゆく過程で疑問を投げ掛けたものでありました。
温もり、豊かさ、贅沢さ、記憶、教養などそういったものが日本人から切り離されてしまったと述べているのであります。(対談の記事はこちら。)
それほどまでに重要視される建築というカテゴリーは、人の心を豊かにさせ感性を高める、まさにセンスが問われるものですね。
本日は、その建築に何より重点を置き、デザインのインスピレーションの源にしているブランド「CHAPTER」(Ch.)の魅力をご紹介。
前回、このブランドの誕生を紐解き、彼らのクリエイティブな部分に迫りました。(前回の記事はこちら。)
Ch.といえば無駄のないミニマルなデザインが特徴的でありますが、そのこだわりは徹底したものであります。お持ちの方はご理解いただけると思いますが、何よりディテールワークが美しく、タイトでシャープなものからボックスシルエットのオーバーサイズのものまで問わず芸術的な完璧さを誇ります。
なぜならCh,はメゾン・マルタン・マルジェラやヨウジ・ヤマモトといったハイブランドの影響にストリートカルチャー、そして建築の要素を取り込んでいるからであります。
デザインチームは時折、世界各地を訪れ歴史的建造物や街並み、美術館などあるゆる所に出向き、そこで養われる感性をもってデザインに落とし込んでいます。
じっくりと時間を費やし、たっぷりとそこの情緒に浸る、すると見えてくるものがそこにあり、それが新たな発想に繋がるのだと思います。
ハイブランド、ストリートカルチャー、建築といったアートをも取り込むCh.の感性にいま一度触れていただけたらと思います。
S/S 2016コレクションも残り僅かとなっていますので、これからの本格的な夏に向け揃えられてみてはいかがでしょうか?Ch.を身に付けての旅は新たな感覚をアナタに取り込んでくれることでしょう。