“BLACK TRIANGLE DESIGNから観る二つのトライアングル”
MAIKO ASAMIが手掛けるアクセサリーブランドBLACK TRIANGLE DESIGN
ブランドのマークである逆さのブラック・トライアングルは、現在ではレズビアン/フェミニストの誇りとして象徴するものである。(近年ではラベンダーカラーを用いられることが多くなっている。)
それが誕生したのはナチスドイツ政権時代、強制収容所に収監された女性同性愛者は反社会的分子とみなされブラック・トライアングルの識別胸章が付された。
同様、男性同性愛者にはピンクカラーのピンク・トライアングルが付されたのである。
昨今、ようやく目にする様になった”LGBT”(レズビアン/ゲイ/バイセクシャル/トランスジェンダー)のシンボルとして、いまでは七色のレインボー・フラッグ(プライド・フラッグ)と共に用いられている。
1969年6月28日にニューヨークで起こった同性愛者迫害事件に端を発した抵抗運動”ストーンウォールの反乱”を示し、毎年6月の最終日にはエンパイアー・ステート・ビルにラベンダー・ピンク色のライトアップが施される。
ナチス時代、強制労働を強いられた同性愛者達はロマ(ジプシー)含め、60万以上にわたり組織的に虐殺された。
そういった背景を元に掲げられた志は、LGBTの社会的権利を高めるに至った。海外では多くの国が同性婚が認められ、それに関する活動や運動が果敢に取り組まれている。日本では未だ法的には認められていない事実もあり遅れているのが現状である。
先日、地方の議員が「同性愛は異常」とツイッター上で述べたニュースが話題となった。それについて苦言を呈すと、極端の話、TVやメディアで日夜活躍している芸能人が脚光を浴びているのを分かっているのだろうか?その人達は大衆にカミングアウトし自分を曝け出し、人生を謳歌しようとしているではないか。それだけ多くの人達が認知し社会的権利をしっかりと握っているのである。極めていうとLGBTの人は20人に1人の割合とされていて、左利きやAB型の人達と近い割合となっている。
いま社会を支えている人達の中にも多くのLGBTの方達がいる。インターネットで検索すれば一目瞭然である。しかし、一般的にはまだまだ差別がなくなったわけではない。一人でも多くの理解者が出ればこれからの社会が豊かに切り拓いていける。
オーバーグランドからもアンダーグランドからもその力は必要とされている。変革を起こす担い手になることは間違いない。少しの理解が大きく社会を動かすことだろう。