渋谷に落成した天井棧敷館の前で(1969年)
©テラヤマ・ワールド
演劇実験室「天井棧敷」の創設や作家、映画監督、歌人などの幅広い活動で表現の可能性を追求し、後のクリエイターたちに大きな影響を与え続けている「寺山修司」
2025年の寺山生誕90周年にあたり、世田谷文学館にてコレクション展「寺山修司展」が開催されています。
寺山修司は、18歳で「短歌研究」新人賞を受賞。その後「俳句」や「短歌」などの定型詩から、自由詩へと創作活動の基盤を移し、歌謡曲の作詞や放送詩(ラジオ)へと活動ジャンルを広げました。そして、30歳を前後する1960年代後半には世田谷区下馬へ移り住み、演劇実験室「天井棧敷」を設立します。長編小説や戯曲、評論など新たな執筆活動を交えながら、演劇や映画といった芸術ジャンルへと移行していく、寺山にとって節目となる時期がこの世田谷時代でした。
寺山生誕90年にあたり、本展ではこれまで世田谷文学館で収蔵してきた関連コレクションを一堂に展示します。自筆の書簡や「天井棧敷」に関する資料(原稿・台本・ポスター)など約150点の資料で、寺山修司の人物像とその活動をご紹介します。
高校時代から俳句や短歌を手掛けた寺山は、読者の心を虜にするような饒舌な語りかけを得意としました。短いフレーズで鮮烈に記憶に残る寺山の言葉は、知人へ宛てた手紙からも読みとれます。筋金入りの手紙魔と称される寺山ですが、本章では特に20代前半期の自筆書簡約40点を展示し、寺山修司の人物像に迫ります。
寺山修司ファンには見逃せない貴重な展示内容となりますので、是非展示をご覧ください!
また、当店では寺山修司展のフライヤーをお配りしていますので、こちらも是非お持ち帰りください!
コレクション展「寺山修司展」
会期:2024年10月5日(土)〜2025年3月30日(日)
会場:世田谷文学館 1階展示室
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
開館時間:10:00~18:00
※展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで
休館日:月曜日(月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日に休館)、12月29日(日)~1月3日(金)、3月10日(月)~18日(火)
観覧料:一般 200円(160円)、高校・大学生 150円(120円)、小学生・中学生・65歳以上・障害者手帳の所持者 100円(80円)
※( )内は、20名以上の団体などの種割引料金
※障害者手帳を所持する大学生以下は入場無料
※障害者手帳の所持者の付添者(1名まで)は無料
※10月5日(土)は60歳以上の入場無料、11月8日(金)は65歳以上の入場無料
※11月16日(土)・17日(日)はセタブンマーケット開催に伴い入場無料
【展覧会情報・問い合わせ先】
世田谷文学館
TEL:03-5374-9111