アーティストのStephan Crasneanscki(ステファン・クラスニアンスキー)とプロデューサーのSimone Merli(シモ
ーヌ・メルリ)が率いるベルリンを拠点に2001年設立の現代音響芸術集団Soundwalk Collective(サウンドウォーク・コレクティブ)

Brian EnoやLaraajiや、Jim Jarmuschなどが彼らの音源をリミックスするなど、名だたるアーティストが注目する彼らは今年パティスミスと共に東京、京都にてパフォーマンスを行い、現在東京現代美術館にて日本初公開となるオーディオビジュアル・インスタレーション「CORRESPONDENCES(コレスポンデンス)」のエキシビジョンを開催している。

Soundwalk CollectiveとCORRESPONDENCESについてはこちらをご覧ください

作品製作に長い年月がかかることを厭わない、まさに職人気質な彼らの限定出版のアートブックやレコードがFRAGILEに入荷いたしました。

WHAT WE LEAVE BEHIND [JAPANESE EDITION]

ドイツラジオ文化放送の依頼により、フランス人の映画監督、ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)のアーカイブを題材に制作した重要作品『What We Leave Behind』を見つめ直し、1冊の本にまとめたものであり、2021年に刊行された同作の日本語版である。また本版は、カバーが折り込みポスターとしても楽しめる仕様となっており、日本語タイトルが入れられている。

箱、コラージュ、静物、メモの4部構成になっている。映画界の巨匠ゴダールのアーカイブを探求するにあたり、作者はゴダールが個人的に収集していた短編映画、オープンリール、歴史的なエフェメラを撮影した。時代を感じさせるメモや参考文献をまとめ上げて散逸を防ぎ、ゴダールの芸術的な思考プロセスを垣間見ることができる断片的な「クリエイティブマップ」を作り上げている。1人の人間の所有物と文化的遺産の両方に向き合う中で、作者はこうしたものに散りばめられたアイデンティティ、トレーサビリティー、時間や空間の広がり、記憶、存在、物質性、史実性といった様々な概念に対する賞賛を表現し、自己の解釈を付け加えている。ミュージシャン、作家、詩人のパティ・スミス(Patti Smith)による序文、映画監督アベル・フェラーラ(Abel Ferrara)との対談、映画評論家、歴史家、編集者であるアントワーヌ・ドゥ・ベック(Antoine de Baecque)によるエッセイを収録。

こちらの日本語版は500部限定出版の貴重なアイテムとなります。

MEDEA by Stéphan Crasneanscki

Soundwalk Collectiveの中心人物であるフランス人アーティスト ステファン・クラスニアンスキーの作品集。

作者はサウンド、イメージ、テキストを組み合わせた研究を行なっており、本作も例外ではない。このプロジェクトは、自身が創設メンバーであるSoundwalk Collectiveとともに黒海を横断し、トルコ、グルジア、ロシア、クリミア、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリアの海岸でレコード『Medea』のための音素材を記録する旅の間に発展していった。

10年もの歳月をかけて夕暮れ時に撮影されたクラスニアンスキーの写真は、ギリシャ神話の美しい魔女メーデイアの陰鬱な側面を表現している。復讐に燃える母、女神ヘカテに仕える巫女、キルスの姪であるメーデイアの果てしなく屈折したイメージは、戦争と権力によって分断された地域を横断して神話を追跡する旅の日誌の断片として再構築されている。メーデイアは、まるでブラックボックスから掘り起こされたかのように、かろうじて知覚できる人物、場所、シルエットとして具現化されてこの世に戻ってくる。暗いベールに包まれた光の中に固定された幽霊のイメージは、手がかり、あるいは水没した世界の鏡像として姿を現す。

分野を横断し活動する作者による序文と作品、シンガーソングライターであり作家、詩人のパティ・スミス(Patti Smith)によるテキストと写真、あわせて映画監督、脚本家のフィリップ・グランリュー(Philippe Grandrieux)によるテキストとドローイングを収録。

こちらは1000部限定出版の貴重な一冊です。

IT’S ALL BREAKING APART [LP]

ベルリンを拠点とする独立系出版社である「Ediciones Inauditas」と、同じくベルリンを拠点とする現代美術・言論活動の場として在る「Neuer Berlier Kunsverein (nbk)」とのコラボレーション・シリーズ「n.b.k. Records」の第5弾。同シリーズは様々なビジュアル・アーティストの作品をLPとして発表しており、それ自体が美術作品として作られている。

本アルバムには、シンガーソングライターであるアニカ(Anika)、ミュージシャンでありDJのグドゥルン・グー(Gudrun Gut)、即興詩人でありビートプロデューサーであるエルヴィン・ブランディ(Elvin Brandhi)、DJでありプロデューサーのニーナ・クラヴィッツ(Nina Kraviz)とのコラボレーション作が収録されている。またオープニング・トラックの「The Crowd」は、作者と長年にわたるコラボレーターであるナン・ゴールディン(Nan Goldin)との新たな協働作品であり、ゴールディンが手がけた「n.b.k.」のビルボード・プロジェクト「The Crowd, Paternò」のために特別に制作された一作である。ゴールディンのパブリック・アート・インスタレーションは2022年にベルリンの公共空間に展示され、ゴールディンはこのアルバムのジャケットにその名を冠した作品を提供している。

Brian EnoやLaraajiや、Jim Jarmuschが彼らの音源をリミックスするなど、名だたるアーティストが注目する現代音響芸術集団”Soundwalk Collective”

彼らのアイテムは現在FRAGILEの店頭にて絶賛発売中です。是非店頭にてご覧くださいませ。

また当店では東京現代美術館にて現在開催中の展示「CORRESPONDENCES(コレスポンデンス)」のフライヤーも配布しておりますので、ぜひこちらも併せてお持ち帰りください。

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