【流行の「90年代」を解体する Vol.2 (DEFTONES / デフトーンズ)】

90年代リバイバルの現代において、当時のカルチャーを紐解くシリーズ「BACK TO 90’s」

第二回目となる今回は、いまだなお現役で活躍するロックバンド

『DEFTONES』(デフトーンズ)

をクローズアップしたいと思います。一回目はこちらをどうぞご参照下さい。

デフトーンズは1988年にカリフォルニア・サクラメントにて結成された5人組バンドで、エクスペリメンタル・ロック/オルタナティブ・メタルにカテゴライズされる。


出典:Adrenaline・DEFTONES

彼らはデビューアルバム「Adrenaline」をもって、1995年に鮮烈なデビューを果たしました。

ライブアンコールで必ず演奏するほど彼等の代名詞ともなった曲”7 WORDS”や”ROOT”はこのアルバムで産み落とされ、初期の荒々しさと豪快さが感じられる作品として、リリース後も評価はうなぎのぼりで2008年にはプラチナディスク(100万枚セールス)を獲得するなど傑作として謳われています。


出典:Around the Fur ・DEFTONES

その後も精力的なライブ活動で知名度をさらに高め、97年に2ndアルバム「AROUND THE FUR」をリリース。シングルカットとなった”My Own Sumer”のPVではサメに襲われるパニックムービーさながらの内容で海の上での演奏は衝撃を与えました。こちらも2011年にプラチナディスクを獲得する快挙を果たした。

出典:White Pony・DEFTONES

この頃よりバンドは、OZZFESTやWARPED TOURなど大型フェスティバルに積極的に出演するなど様々な音楽ファンにアプローチを広め人気を拡大していきました。その甲斐もあってか2000年にリリースした3rdアルバム「WHITE PONY」はバンドの最高傑作としても呼び声高く、バンド史上最も売れたアルバムとしてプラチナディスクを獲得するなど、彼らの地位を位置づけた作品にふさわしい輝かしい功績を残しました。

以降もバンドは2000年に入り、アルバムごとに違う実験的なサウンド作りにさらに磨きをかけ、幅広い観点で活動の幅を制限することなく現在にわたり活躍を果たしています。デビュー当初はメタル色強いニュー・メタルサウンドで、そこからメロディーを導入したオルタナティブ・ロックへと変貌を遂げ、ポストロック〜ポストメタル〜ニュー・ウェイヴなサウンドルーツを推し進める形で常に挑戦をし続けています。

 

そして、バンドは最大の試練に直面します。2013年にメンバーのチ・チェンが他界。2008年の交通事故での昏睡状態から復帰が願わず、バンドにとってあまりにも衝撃的な結末を迎えました。しかし、新メンバーと共にバンドは前進することを決意。それが彼へのバンドからの餞となり新生DEFTONESとしての出発となりました。

90年代のラウドロック勢の中でも、KORNやRAGE AGAINST THE MACHINEに匹敵するほど成功を収めた彼らですが、そのスタイルは崩すことなく、売れ線へ走ることもなく、一貫して自分達のスタイルを貫き、とても繊細でカリスマ性を秘めたバンドとして根強い人気を誇りました。中でもバンドのフロントマンであるヴォーカルのチノ・モレノの存在はとても大きいものでしょう。

彼の歌唱力の高さは随一で、他を圧倒するほどの能力を兼ね備えているほか、当時、流行した西海岸ファッションの先駆けとしてストリートファッションの火付け役を担ったファッションリーダーとしても知られています。
ドレッドヘアーから赤色に染めたヘアスタイルなど個性を放ち、DICKIESなどのワークパンツを腰でルーズに履きこなすスタイルは彼の真骨頂でありました。そして、スケートも乗りこなすなど身のこなしも軽くパフォーマンス力の高さも光るものがありました。名曲”BACK TO SCHOOL”でのPVはそれが垣間見れるのでぜひご覧下さい。

https://youtu.be/wThg2FgIKuI

デフトーンズの顔としてバンドを支えたチノは、バンド以外にもTEAM SLEEPやCROSSES、PALMSなどサイドプロジェクトの活動にも果敢に取り組んでいるほか、他アーティストの楽曲にもゲスト参加するなどミュージシャンからも人望が厚く人柄の良さも際立っています。

最新ライブでは、単独でアイスランドにある火山の火口内でアコースティックライブを敢行するなど、誰も考えつかないことを実践するなどバイタリティーに溢れた行動力を発揮しています。

常に時代をリードするカリスマ率いるDEFTONES(デフトーンズ)は90年代を語る上では避けて通れないバンドであります。知ってる方も初めて知る方もこれからも彼らの名は目にすることでしょう。

彼らのデッドストックTシャツも販売していますので、ぜひそちらもチェックして見て下さい!詳細はウェブストアにて。

関連記事

  1. NEW ARRIVAL – KOMAKINO AUTUMN/WINTER 2016

    2016.08.9

    NEW ARRIVAL – KOMAKINO AUTUMN…

    【KOMAKINO - AUTUMN/WINTER 2016 新作入荷】ロンドン発の尖鋭的なスタ…

    NEW ARRIVAL – KOMAKINO AUTUMN/WINTER 2016
  2. KOMAKINO – SPRING/SUMMER 2018 FRAGILE EDITORIAL

    2018.02.13

    KOMAKINO – SPRING/SUMMER 2018…

    【KOMAKINOの最新コレクションよりFRAGILEエディトリアル】ロンドン発のモードブランド…

    KOMAKINO – SPRING/SUMMER 2018 FRAGILE EDITORIAL
  3. Bliss Signal+VMO JAPAN TOUR 2019 が5月13日より東名阪にてキックオフ

    2019.05.6

    Bliss Signal+VMO JAPAN TOUR 2019 が5…

    話題のインダストリアル・ブラックメタル・プロジェクトによる初来日ツアー昨年デビューアルバムをリリ…

    Bliss Signal+VMO JAPAN TOUR 2019 が5月13日より東名阪にてキックオフ
  4. クローズアップ: HERMAN MILLER T-SHIRTS

    2017.07.3

    クローズアップ: HERMAN MILLER T-SHIRTS

    【アメリカ最高峰のモダンデザインプロダクト”HERMAN MILLER”のアイテムを紹介!】人々…

    クローズアップ: HERMAN MILLER T-SHIRTS
  5. MONOCHROME – SPRING/SUMMER 2018 CONCEPT

    2018.01.31

    MONOCHROME – SPRING/SUMMER 20…

    【"MONOCHROME SPRING/SUMMER 2018" 最新コレクションのコンセプト紹介】…

    MONOCHROME – SPRING/SUMMER 2018 CONCEPT
  6. RVCA 限定ANPライン”エド・テンプルトン”最新コレクション

    2020.08.18

    RVCA 限定ANPライン”エド・テンプルトン”最新コレクション

    この投稿をInstagramで見…

    RVCA 限定ANPライン”エド・テンプルトン”最新コレクション
  7. 2016年の統括

    2016.12.29

    2016年の統括

    【2016年の統括】いつも当店をご贔屓にしていただき誠に有り難うございます。今年も残りあと僅…

    2016年の統括
  8. LIL PEEP × SUS BOY LIMITED CAPSULE COLLECTION

    2018.05.31

    LIL PEEP × SUS BOY LIMITED CAPSULE …

    【"LIL PEEP × SUS BOY”のコラボアイテムリリースに伴うインスタレーション】"L…

    LIL PEEP × SUS BOY LIMITED CAPSULE COLLECTION
  9. CHAPTER SPRING SUMMER 2017 – TOPS COLLECTION

    2017.04.20

    CHAPTER SPRING SUMMER 2017 – TOPS C…

    【新入荷の CHAPTER SPRING SUMMER 2017 コレクションよりトップス紹介】…

    CHAPTER SPRING SUMMER 2017 – TOPS COLLECTION

NEW POST

PAGE TOP