国内初となる大規模個展が福岡市美術館にて開催
KYNE(キネ)は、1988年生まれ、大学時代に日本画を学び、2006年頃から制作活動を開始した、福岡を拠点とするアーティストです。
1980年代の漫画やアイドルのレコード・ジャケットからインスピレーションを受けた、クールな表情の女性を描くことで知られています。
2010年代から次第に知られるようになったKYNEの作品は、アパレルブランドとのコラボレーション、CDジャケットのイラスト、広告などを展開することで、国内外で大きな注目を集めています。2020年から2022年まで福岡市美術館で公開した横13mの壁画も大きな話題となりました。
KYNEが描くのは、一見不愛想で、意志を感じさせる太い眉と目をもつ、シンプルな服装をした女性たちです。”KYNE-girl”と呼ばれる彼女たちは限られた色数と無駄を削ぎ落とした描法で描かれ、観る者へ強い印象を残し、自然体な眼差しや仕草から平面作品ながらも実際に目の前にいるかのような錯覚を覚えます。
これは少年時代から興味のあったストリートの文化と、大学で学んだ日本画、1980年代の文化など、さまざまなエッセンスが組み合わさってできたもので、その誰にもなびくことのなさそうな意志のある女性像は、今や現代を象徴するアイコン的な存在となっています。
KYNEの国内初となる美術館での大規模個展として開催する本展は、巨大な新作壁画を含む、絵画、版画、ライトボックス、立体、ドローイングなど、約150点を一挙に公開とのことで、タイトルの「ADAPTATION(アダプテーション)」とは、生物が環境に適応するために変化することをさす言葉です。
会場はKYNEが活動拠点としてる福岡に設立されている福岡市美術館で開催されます。会場ではKYNEとコラボレーションした福岡名物”博多通りもん”や福岡発ステーショナリーブランド・ハイタイドとのコラボ雑貨などグッズも展開予定でこちらも合わせて注目したい。
展覧会概要
特別展「ADAPTATION – KYNE」
会期:2024年4月20日〜6月30日
会場: 福岡市美術館 2階 特別展示室(休館日/月曜日4月29日・5月6日は開館し、翌日は休館)
特設サイト: https://adaptation.kyne.jp/