惜しまれつつ亡くなった天才作曲家の人類に託した最後のメッセージ
JOHANN JOHANNSSON(ヨハン・ヨハンソン)は電子音楽とクラシックなどのオーケストラ・サウンドをミックスした現代音楽界を代表的する人物の一人です。 自身の楽曲活動もさることながらヨハンソンは数多くの映画サウンドも手掛けてきました。 映画「マグダラのマリア」「メッセージ」そして「ボーダーライン」ではアカデミー作曲賞、「博士と彼女のセオリー」ではゴールデン・グローブ最優秀作曲賞を受賞するなど正に天才作曲家の名にふさわしい経歴の持ち主です。 残念ながら2018年2月9日に逝去し亡くなった際にはシガー・ロスや坂本龍一、フライング・ロータス、マックス・リヒターなど世界中のアーティストから早すぎる死を悼むコメントが多数発表されるなど、数多くのアーティストから尊敬の眼差しを向けられていました。 そのヨハンソンが生前最後に監督・脚本・音楽を手掛けた最初で最後の長編映画「最後にして最初の人類」がヨハンソン没後、仲間たちの尽力により、ついに完成し日本でも2021年7月23日より全国公開が決定しました! 本作は1930年の初版以来、アーサー・C・クラーク(「2001年宇宙の旅」)にも大きな影響を与えてきたSF小説の金字塔「最後にして最初の人類」が原作となっており、20億年先の未来から届いた人類への壮大な叙事詩であります。 そして本作に多数登場するSFチックな印象的な建築物「スポメニック」という旧ユーゴスラビアに点在する巨大な戦争記念碑も見所の一つです。 ※スポメニック セルビア・クロアチア語やスロヴェニア語で”記念碑”という意味。 1960年代〜1980年代にかけるチトー政権下の時代に作られた新たな社会主義国家のイデオロギーを象徴する意味合いが込められている「スポメニック」を全編16mmフィルムで撮影した美しい映像とヨハンソンが奏でるサウンドは、見る物を未来と宇宙への想像力を掻き立て、時空を超えた時間旅行へと誘います。 そしてナレーターには映画フィクサーやドクター・ストレンジなどに出演しているアカデミー賞女優「ティルダ・スウィントン」が参加しヨハンソンが作り上げる時間旅行に絶妙に溶け込むエッセンスが加えられておりますので、映画の枠を超えたヨハンソンによる総合芸術を是非劇場にてご覧下さいませ! 大阪公開劇場 シネ・リーブル梅田 監督 :ヨハン・ヨハンソン ナレーション :ティルダ・スウィントン 原作 :オラフ・ステープルドン著「最後にして最初の人類」 プロデューサー:ヨハン・ヨハンソン、ソール・シグルヨンソン、シュトゥルラ・ブラント・グ ロヴレン 撮影 :シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン 音楽 :ヨハン・ヨハンソン、ヤイール・エラザール・グロットマン 2020/アイスランド/英語 /70 分/ ヨーロッパビスタ 1.66 : 1 /5.1 ch 配給 シンカ 画像、文提供 シンカ