(アートブック≒美術展)=アートの新しいカタチ
昨今話題になっているデジタルアート。メタバースやNFTアートの台頭とともに、ますます触れる機会が多くなってきている。その楽しみ方として、デジタルの世界に没入するVR(仮想現実)が主流な中、AR(拡張現実)を使用した新たなる試みとなるのが、アートブックを展覧会にしてしまおうという一冊、『ARE-GenerativeHut』である。
アートの未来 – ジェネラティブ・アート
キュレートされたのは世界中から選ばれた31組のジェネラティブ・アーティストたち。このジェネラティブ・アートというものもまだまだ発展途上ではあるものの、次世代を担っていくアートのひとつである。
コンピューターソフトウェアのアルゴリズムや数学的/機械的/無作為的自律過程によってアルゴリズム的に生成・合成・構築されるジェネラティブ・アート。専用アプリを使用することにより、ページをめくるごとにリアルタイムで変化していくCGや、装置が作品を生み出す過程などが楽しめる本作は、本来は印刷物にしてしまうと存在意義が危ぶまれかねないジェネラティブ・アートを、持ち歩けるアート展へと進化させたこのプロジェクトは、アートの無限大の可能性をさらに押し広げるものである。
ロンドンを拠点にジェネラティブ・アーティストとして活動しながら他のアーティストたちをつなぐメディア・プラットフォーム Generative Hut を運営するPierre Paslierと、ベルリンを拠点にグラフィックアーティストとしても活躍するLuca Bendandiが主催するインディペンデント出版社 Vetro Editionsのコラボレーションにより実現したこの拡張現実展覧会(ARE)は、ジェネラティブアート ── コンピューターや自立したシステムの使用により創造されたアート ── の最高峰の集大成である。
唯一無二のアート体験
世界各国の31名のアーティストをピックアップしたA.R.E.は、他のアートブックとは一線を画すものとなっている。本という形のこの展覧会は没入感のあるアート体験をもたらします。それぞれの作品ページにはデジタルコンテンツを解き放つする鍵が隠されており、専用のアプリを通して見ることで拡張現実の中でアートワークに生命が宿る。
このインタラクティブな技術により、アーティストたちが意図した通りにフィジカルとデジタルが融合した作品たちを鑑賞することが可能となった。
これまでに世界でも例を見ないアートブック『ARE Generative Hut』がFRAGILEに到着いたしました。
専用アプリ『ARIA』に対応するページにスマホをかざすと、作品によってそれぞれ装置がアートを生み出す様子や、アニメーションが本から飛び出したような、かつてないアート体験をお楽しみいただける一冊となっております。Ambient Kyotoなどでブライアン・イーノもジェネラティブ・アートを取り入れており、昨今ではAIがワードに即した絵画を生み出すなど、確実に次世代を担うアート・スタイルです。
是非お手にとってこの革新的なアート体験をお楽しみください。