【伝説のバンド”THE VELVET UNDERGROUND”を支えたカリスマ】


出典:The Velvet Underground & Nico・USM JAPAN

ロック好きなら誰しもが一度はこのアルバムジャケットを見た事があるのではないでしょうか?

アンディ・ウォーホルによってデザインされたバナナが印象的なTHE VELVET UNDERGROUD(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)の1967年に発表したデビューアルバム。

それが今日に至るまで音楽史の歴史に名を残し、不朽の作品として崇められています。

当時から実験的な活動に取り組み、芸術性の高い手法で他の追随を許さぬ程に自分達だけにしか出来ないスタイルを築きました。決して商業的にならず、自分達が表現出来る芸術として音楽を選び、多くの人々に支持されました。

度重なる活動休止と再結成を繰り返したが、2013年にバンドの花形であるルー・リードの他界によりオリジナルでの再結成は不可能に。永遠に語り継がれる伝説となったのであります。

[もう一人のカリスマ]

ルー・リードという偉大なカリスマは後生に大きな影響を与えた、彼と共にバンド結成を担ったベースの「JOHN CALE」(ジョン・ケイル)もそれに劣らず影響を与え、未だなお精力的に活動している。

[二人の出会い]

1963年、リードがミュージシャンを目指しニューヨークへ渡り歩いていた頃、同じくイギリス出身のジョンはニューヨークに現代音楽を学びに渡米していた。そこで意気投合した二人は翌年にバンドを結成。その後メンバーを揃え本格的な活動に着手した。

[様々な楽器を使いこなす名手]

ジョン・ケイル。彼は音楽界ではかなり名の知れた人物であります。
幼少期の頃からピアノ、ヴィオラを習い、その後ベースにオルガン、キーボード、メロトロンなど様々な楽器をこなし、楽曲の制作にその技術を多いに活かしました。

[2ndアルバムで魅せた17分の超大作]

1968年にバンドがリリースした2ndアルバム『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』のラストを飾る曲”シスター・レイ”では17分にも渡る圧巻の大作として事欠かせません。「サー」と聞こえるホワイトノイズを終始繰り広げ、緊張感と解放感を巧みに調和したサウンドで彼らの芸術性をぶつけました。あのJOY DIVISIONもこの曲をカヴァーするほどミュージシャンにとっても大きな影響を与え衝撃を残しました。その要となったのが紛れもなくジョン・ケイルであります。しかし、惜しくもそのアルバムで彼はバンドを去ったのであります。

[バンド脱退〜ソロ活動]

2枚目のアルバムを残しバンドを去った彼は1970年にソロとしてデビュー。
類い稀なる才能を活かし、これまで30作以上にも渡る作品を残してきました。今年の初頭にも新作をリリースするなど精力的で、8月には来日公演も予定しています。

バンドでは出来なかったより挑戦的で実験的なアプローチは、ソロになりたがが外れ可能となり十二分にその実力を発揮した。そして、演奏者としての立場だけではなくプロデューサーとしても活躍し、ザ・ストゥージズやパティ・スミス、ハッピー・マンデーズ、スージー・アンド・ザ・バンシーズなどの作品も手掛けた敏腕プロデューサーとしても名を挙げました。

それ以外にもブライアン・イーノとタッグを組んだり、アンディ・ウォーホルを銃撃した女性の半生を描いた映画『I Shout Andy Warhol』やジャン=ミシェル・バスキアの伝記映画『バスキア』、サスペンススリラーとして話題となった映画『アメリカン・サイコ』など芸術性高い映画を中心に映画音楽も手掛けるなどその実力は計り知れない。現代で言えばNINのトレント・レズナーが彼に近い存在だろう。

クラシック、オーケストラ、インストゥルメンタル、ノイズ、電子音楽など常々前衛的な音楽でシーンを繋いできた彼は間違いなく音楽界の至宝と言えます。

ミュージシャンからリスペクトされるジョン・ケイルはサウンド面のみならず、パフォーマンスに至っては奇天烈でホッケーマスクや手術着、消防士のヘルメットなどを着用するなど何を仕掛けてくるのか予想がつかないといった行動力で度肝を抜かす事も度々、そんな前衛的アーティストのジョン・ケイルはまだまだ今後も様々な人達に影響を与えて行く事でしょう。

1979年リリースのライブアルバム『Sabotage/Live』のジャケットアルバムをデザインした非常にシブいTシャツも入荷しましたのでこちらもぜひ。

ウェブストアにてTHE VELVET UNDERGROUNDとこちらのJOHN CALEのTシャツを販売していますのでどうぞお見逃しなく。詳細はコチラより。

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