RYAN GANDER東京初の大個展”THE MARKERS OF OUR TIME”の図録が入荷しました

国際的な注目を集めるライアン・ガンダー(1976 年イギリス生)の東京で初めての大規模個展が東京オペラシティにて2022年7月16日ー9月19日まで開催されています。

ガンダーの作品は、日常生活で気に留めることすら忘れているあたりまえの物事への着目を出発点として、オブジェ、インスタレーション、絵画、写真、映像などそのジャンルは多岐にわたります。制作の背景には、「見る」ということについての考察や日常経験の鋭い分析など、知的な好奇心が満ちあふれていて、その作品は見る人の思考や創造力を刺激して、私たちにさまざまな問いを抱かせます。意外なもの同士を結びつけ、情報を部分的に隠蔽し、ユーモアをまじえて「そもそも」を考えるきっかけをつくるのは、ガンダーの作品の真骨頂です。作品を前にすれば、思わずクスっとしたあとに、はっとするような発見が待っていることでしょう。新作を含めて空間全体をひとつの作品として創り上げることを目指す今回の個展を、ガンダー自身も楽しみにしています。また上階では再び「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」を開催されています。

メインポスターにも使われている小さなネズミの作品は穴からのぞいたネズミが約9分にわたって独白します。声は作家の9歳の娘のもので映画「独裁者」のラストでチャップリンが行った哲学的な演説をもとに、ポスト・シミュラークル的な視点で書き換えられたものです。会場の低い位置に設置されたこの作品は見る者が思わず屈んで聞き入ってしまう情景までも計算されたかのような作品です。

本展の開催に合わせて出版された作品集を当店にて取り扱いが開始しました!作家自筆のいたずら書きやメモから始まり、初期の作品から最新作まで本展の出品作品が掲載されるほか、昨年の収蔵品展の記録も所収されます。

本展の図録としての構成ではなく新旧さまざまな作品を組み合わせながらひとつの作品として構成されています。展覧会作品のほか、様々なアイディアが組み込まれた本書は展覧会を観た方もさらに新しい発見がある内容となっています。ガンダーの作品収録の他、去年開催された「ガンダーが選ぶ収蔵作品」の展示風景、野村しのぶ(東京オペラシティアートギャラリー シニア・キュレーター)、青木淳(建築家)による論考も収録されています。

カバーは今井智己氏撮影による展示会風景をレイアウト、広げるとB2変形ポスターになる特殊仕様となっています。

また本展のフライヤーも設置しておりますので、是非チェックしてみてください。

-開催概要-

ライアン・ガンダー われらの時代のサイン
会期 2022 年 7 月 16 日[土]̶9月 19 日[月・祝] *プレスプレヴュー 2022 年 7 月 15 日[金]予定
会場 東京オペラシティ アートギャラリー
開館時間 11:00-19:00(入場は 18:30 まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8 月 7 日[日・全館休館日]
入場料 一般 1,400[1,200]円/大・高生 1,000[800]円/中学生以下無料
主催 (公財)東京オペラシティ文化財団
協賛 ジャパンリアルエステイト投資法人
協力 (株)中川ケミカル、(株)リコー、(公財)石川文化振興財団、(株)カイタックホールディングス、TARO NASU
後援 ブリティッシュ・カウンシル
https://www.operacity.jp/ag/exh252/

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