“前衛に潜む繊細で恍惚な表現者”
前回紹介した日本の電子音楽。その歴史は着々と受け継がれ現在も世界標準で注目されている。
その中、注目すべきアーティストがいる…その名は『GROUP A』
-バイオグラフィー-
Tommi Tokyo(シンセサイザー/ボーカル)とSayaka Botanic(ヴァイオリン/カセットテープ)によるアヴァンギャルドシンセ・ヴィジュアルアーツデュオ。2012年に1stアルバム”A” 翌年には2ndアルバム”INITIATION”をリリースし、同年5月に初の海外公演を台湾の『Urban Nomad Film Festival にて行う。6月には『六本木アートナイト』に参加、翌年には『Tokyo Art Book Fair 2014 でヘッドライナーを務めるなど、アート色の強いイベントにも多数参加。2014年10月よりVJ rokapenisとの音と映像の実験プロジェクト『PROJECT A を西麻布Super Deluxeにて開始、会場中に配置された無数のプロジェクターと仕掛けにより、映像と音の新たなパフォーマンスの可能性に挑戦中。2015年始めにUKロックバンド、The HorrorsのTom Furseによるremixシングルをリリース。5月には初のヨーロッパ公演をドイツの『Gothic Pogo Festival X を含む3カ所にて行い、9~10月にはそれのアンコールツアーとなる初のヨーロッパツアーを、オランダのTodaysArt Festival フランスのSOY Festivalを含む全8カ国16都市にて敢行。12月に最新アルバム”70+a=“をリリース。2016年1月末より拠点をベルリンに移し、新たなヨーロッパツアーをスタートさせる。
彼女らが行なうライブはただ単に演奏するだけではなく、ライブペインティングやアートパフォーマンス、映像などヴィジュアルアートにも徹したスタイルで前衛的な芸術思考を描いている。
2012年、ZZZ’sと共演を果たしたライブで初めてライブを目の当たりにしたのだが、その時に受けた衝撃はいまでも体にしっかりと刻まれている。
まず、装飾を施した顔を覆う笠の様な被り物に全体を白く塗り上げたボディペイントの出で立ちで視覚にインパクトを与え、世界へと誘う。シンセサイザーとヴァイオリンのデジタルとアナログの掛け合うサウンドで聴覚を刺激しつつ、演奏の合間にライブペインティングのパフォーマンスで一気に虜にさせる。一度見れば決して忘れない強烈な印象を与えるのである。
前衛的であり芸術的な感性をもって演奏、そして演劇を披露する。
現在では映像を交えたライブでよりエッジの効いたスタイルへと進化し、実験的に可能性を広げている。80年代の前衛的勢いを更に陵駕する今後がますます期待されるアーティストである。
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