【壊れゆく自然に住む動物達を救う】
“アフリカ”
そこは人類発祥の地として知られ、大自然が織り成す環境は木々や動物達が暮らすうえで最適な場所である。しかし…、その最適であった環境も人間の手によって着々と破壊へと道を進めている。
その状況を喚起するべく立ち上がったのがイギリス出身の写真家Nick Brandt(ニック・ブラント)
彼は多くの著名なアーティストやデザイナーを輩出した名門校セントラル・セント・マーチンズで映像などを学んだ後、マイケル・ジャクソンのミュージック・ビデオを手掛け、一流の映像ディレクターとして華々しく活動していた。
そんな彼がある日を境に、写真家としての道を歩む決断をした。
それは20年前にマイケル・ジャクソンのビデオ撮影で訪れたアフリカ・タンザニアで見た、広大な土地で暮らす野生動物達の姿であった。
人間と同じ感情を持った生き物に心を奪われた彼は、言葉で伝えることの出来な動物達の代わりに自らがその感情を伝える方法を考えた。それが”写真”であった。
出典:https://www.nickbrandt.com/index.cfm・ Art by Nick Brandt(トップ画像共に同じ)
そうして動物達の姿を写真に撮り続けてきた彼は、2014年にこれまでにない大きなプロジェクトを発足した。「Inherit the Dust」と名付けられたそのプロジェクトは壊れゆく自然環境において、動物達の悲痛の想いを表現するものであった。
過去に撮影した動物達の写真を実寸大に引き延ばし、それをパネルに張り付け様々な土地にそれを置きメッセージとして彼は全世界にその作品をアピールした。
ゴミが山のように積み重なったゴミ捨て場で食べ物を探すストリートチルドレンと共に撮影された一枚の写真は環境破壊の確信を突いた作品だ。
“環境破壊がもたらす弊害の犠牲者は野生動物だけでなく人間たちでもある”
そう本人が述べるよう、危機的状況を彼は身をもって伝えている。
本人インタビューを含む作品の詳細を語った記事もぜひご覧頂きたい。
コチラより。