【”CEREMONY”に込めた「NEW ORDER」の真実】
1981年にシングル曲『CEREMONY』(セレモニー)でデビューを果たした、いまやニューウェイヴの先駆けとして称されているバンド「NEW ORDER」(ニュー・オーダー)
楽曲『セレモニー』は、前身のバンド「JOY DIVISION」(ジョイ・ディヴィジョン)名義最後の曲としても有名である。何故、ニュー・オーダーとしてこの楽曲をデビューシングルとして選んだのか?そこには彼らなりの想いがあった。
楽曲をリリースする前年の1980年。まだジョイ・ディヴィジョンとして活動していた頃、ヴォーカルのイアン・カーティスが作詞を手掛け『セレモニー』は誕生に至った。そして同年のライブでその曲を披露しデモ版を撮り終えた。後に正式にスタジ録音盤でリリースを控えていた所、誰もが耳を疑う予期せぬ出来事が起こった。ヴォーカルでバンドの花形であるイアン・カーティスの自殺である。
それはツアー中での事態でアメリカ・ツアー出発の前日の事であった。バンドは急遽キャンセルを余儀なくされ、何もかも打ち拉がれた様子で混乱の淵へと立たされた。しかし、バンドはこのままではイアンにも報いることが出来ないということで、残されたメンバー3人での活動で再開することを決意した。
再開に至る上で、彼らの中で決まり事があった。それは4人で活動していた頃にこう約束していた事柄である。”誰かが一人でも抜ければバンド名を変える”。その意志をしっかりと守った3人は『NEW ORDER』(ニュー・オーダー)として新しい船出をきった。ちなみにニュー・オーダー=新秩序は、ジョイ・ディヴィジョン同様にナチスドイツより由来している。
短い期間の充電を終え体勢を整えたバンドは、同年にキャンセルしたアメリカ・ツアーを仕切り直した。そうしたツアーの最中に3人は未完のままであった『セレモニー』の楽曲を完成させるためレコーディングへと入った。バンドのデビューシングルとしてリリースするためである。翌年そうそうにB面として『In A Lonely Place』を加え、7インチ(ブロンズカラーに型押しされた文字デザイン)として発売。その数ヶ月後には12インチ(ダークグリーンカラーにゴールドプリントの文字デザイン)ヴァージョンとして再編され再リリースされた。さらにその後、ドラムの彼女であるギリアンが新メンバーとして加わり4人となったバンドは再度『セレモニー』の再レコーディングを行ない4人ヴァージョンとしての12インチ(アイボリーカラーにブルーのストライプでデザインされた2トーン仕様)を再々リリースした。そうまでしてこの楽曲にかけた想いはやはりイアン・カーティスに向けた鎮魂歌であったのではないだろうか。そして、ジョイ・ディヴィジョンという歴史に終始を打ち、ニュー・オーダーという新たな歴史を築く上での”セレモニー=儀式”を掲げたのだろう…。
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オリジナルメンバー3人で収録した『セレモニー』の12インチヴァージョンをデザインした一着。デザインを手掛けたのはもちろんおなじみのグラフィックデザイナーであるピーター・サヴィルによるもの。来季のコレクションではラフ・シモンズが再び彼とコラボレーションするなど話題は尽きない。音楽とファッションを結びつける秩序はこれからも彼らを無くしては語られない。ぜひ耳で聴くだけではなく、纏いその世界観を具現化しましょう!
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