【尖鋭的アートを投げ掛ける”KIDDIEPUNK”を特集したインスタレーションを開催】
当店でも人気の高いロンドン発信のブランド「KOMAKINO」の2017秋冬コレクションに起用した出版社”KIDDIEPUNK”を特集したインスタレーションを明日より開催。
出典:http://www.kiddiepunk.com/
期間中は最新でリリースした、これまでの作品を一冊にまとめた『Kiddie Punk Collected 2011-2015』の展示販売と缶バッチセットの販売を行ないます。日本ではあまり知られていないアーティストの魅力的な一面と世界観を体感出来る、これぞインディペンデントワールドといった新たなアートに出会える機会となることでしょう。
以下、Kiddiepunkの設立者であるmichael Salemoのインタビューを交えた記事を記載。
悲劇と傷ついた少年たちーそれがアーティストでもあり、Kiddiepunkの出版者でもあるMichael Salernoの足掛かりである。その陰鬱な魅力は、荒廃したビルや建造物とコラージュされた、目は掻きむしられ身体は引き裂かれ顔は塗り潰された幼い少年の継ぎ接ぎにされた不穏な写真たちに現れる。
「ほとんどの作品が、自分の幼少期に深く影響されているのだと思う。」オーストラリア生まれのパリを拠点とする彼はこう語った。「なぜこの2つの題材を結びつけたかははっきりとは分からないが、この2つを一緒に同じ所に存在させることで生み出されるコントラストと感情的なものに私は興味をそそられているんだ。そこに生じる緊張が好きなんだ。」
Infinity Land Pressより出版されたモノグラフ”Childhood”は、引き込まれる力を持つ視覚的回顧録である。Martin Bladhが書いた前書きの中で、彼は1950年代にフィラデルフィアで起こった幼い少年の死を引用している。その少年は段ボール箱から見つかり、その身元を特定できなかった警察はその少年を”典型的な子供”の服を着せた写真を撮影して彼の家族を見つけ出そうとした。だが、それが叶うことはなかった。
「事件の興味深い不条理さとは別に、この少年の何かが私の興味を強く惹きつけた。この名もない少年は、文字通り使用済みとなり廃棄されたのだ。」 Salernoはこの本の最後のページたちについて語った。「私は彼が語りたかったことを知るために彼と対話したいと思った。だから”Childhood”の巻末に彼との対話を収録した。写真だらけの本だから、子供達の誰かに語ってもらい、本の結びにしたらいいと考えた。」
写真を濡らしたり、破ったり、塗りつぶしたりと、Salernoが作品を撮影するまでのプロセスには労力が注がれている。「あるものを他のものと並べた時に文脈を完全に変えることが出来るということを、私は興味深いと思う。これらの作品は全て、個人的、内面的な空間を表現するもので、内なる景観を顕している。私は外側の世界にはあまり興味がない。内側で何が起こってるかが私にとって全てなのだ。」
この主題に洞察を加えられるとすれば、Salernoが持つ幼少期の捉え方そのもの他ならないだろう。彼自身の幼少期やこれらの思考回路の投影、彼の芸術家としてのマインドを掘り下げる好奇心や問いかけーーこれらがとてつもない闇に光をあてる原動力となっている。
「幼少期は得てして人生の中で一番幸せなひと時だと言われる。無垢で気楽で喜びに満ち溢れた時だと。私からすれば子供達もある種のサイキックだ。情報をエネルギーとして吸収する。だから子供達が深みのない感情的に発達してないと言われることはおかしいのだ。幼少期がそんな素晴らしいもの全てを持ち合わせてるのだとすれば、それは同時にあらゆる意味で苦しく、混乱に満ち、苛だたしいものでもあるのだ。子供の頃は、無力で、何もコントロールできず、もはや囚われの身の様なものなのだ。私が興味をそそられているのはその複雑性なのだ。
人々は子供というものを、可愛らしい小さい単純なものの象徴、無邪気さと純真さのトーテムであるものとしか受け入れられない。さもなくば問題視されてしまう。私自身は、大人になった今と、幼かった頃の感情の間に差は感じられない。むしろ今よりも物事をより深く捉えられていたこともあった。人は歳をとるとともにつながりをどんどん失っていく。疑問が薄れていき、(社会的)機能を果たす様になっていく。私にとってはこれら全てが、どういうことか、箱に入れられて捨てられた少年の物語に結びついて見えてしまうのだ。」
-KIDDIEPUNK-インスタレーションは8月5日より展示販売を開催。
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-イベント告知-
[ALEIN BODY POP UP SHOP OPENING PARTY]
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DJ/PICTUREPLANE
場所:FRAGILE 入場:フリー
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