実験的な電子サウンドとビョークを彷彿とさせるアート性の高いビジュアル、社会問題に深く切り込むその鋭い感性で、アンダーグラウンドな音楽シーンの中でも特異点として一際注目が集まるKARIN DREIJERのソロプロジェクト「FEVER RAY」
FEVER RAYの現時点での最新アルバム「Radical Romantics」はなんとNINE INCH NAILSのトレント・レズナー、アティカス・ロスなど豪華プロデューサー陣と生み出した傑作アルバムでした。
今回はその鬼才「FEVER RAY」について深掘りしながら、最新アルバム「Radical Romantics」と入荷したアートブック「THE YEAR OF THE RADICAL ROMANTICS」をご紹介していきたいと思います。
反商業主義 「THE KNIFE」
KARINのキャリア初期の活動は、弟 OLOF DREIJERとのエレクトリック・デュオ「THE KNIFE」
1999年に結成された 「THE KNIFE」はシンセポップと実験音楽を融合した2000年代を代表する革新的なサウンドを追求し、そのサウンドはあのトレント・レズナーが気に入ってるとインタビューで答えるほど。
サウンド面だけでなく、マスクを被った匿名性のビジュアルやメディアの取材を嫌い、グラミー賞授賞式に出席せず、代わりにゴリラのマスクを被った別の人物を送り込み、音楽業界の権利構造への抗議活動を行い、2014年の解散までメインストリームとの距離を取り続け、反商業主義を貫いたことでも世界的な評価を受けました。
変身する存在「FEVER RAY」
2000年代後半のKARINは、THE KNIFEでの表現に少し限界を感じ始めていました。この頃KARINとOLOFの興味の対象のズレやKARINの子育てもあり、少しずつ方向性が変わっていきました。
そうしてKARINが始めたのが「FEVER RAY」です。
2009年に第1作目となるセルフタイトルアルバムを発表。THE KNIFE時代とは打って変わって、家庭や孤独など個人的な内面世界を表現。
女性シンガーソングライターとして消費されたくないという思いから、これまでの顔を隠すスタイルから今度は顔を崩していくスタイルに変化し、ライブで黒いローブ姿、ぼさぼさの金髪、白塗りの顔といつ北欧神話に出てくる魔女のような姿で登場。衝撃的なビジュアルコンセプトも高く評価されました。
その後もクリエイティブディレクター MARTIN FLACKと共に斬新なビジュアルコンセプトやLGBTQ+やジェンダーのテーマをいち早く表現していき、今のFEVER RAYというアーティストの存在感に磨きがかかっていきます。
集大成「Radical Romantics」
今回の主題となる最新作「Radical Romantics」
このアルバムでは2014年のTHE KNIFE解散以降約10年ぶりのOLOF DREIJERとの共同制作、NINE INCH NAILSのトレント・レズナー、アティカス・ロスをプロデューサーとして迎えたことが大きな話題を呼びました。ポップなサウンドでありながら、小音量のノイズ、環境音、息遣いがふんだんに埋め込まれた奇妙なサウンドが特徴的なキャリア最高クラスの音響設計だと思います。
MARTIN FALCKがプロデュースするビジュアルもオリジナリティが溢れるものに仕上がっています。
老人、道化師、怪物、貴族、様々なペルソナを自由に行き来し、1人のアーティストが複数人格を表現するアートの領域に達しています。下記のMVをご覧いただくと、そのあまりの完成度に衝撃を受けます。
THE YEAR OF THE RADICAL ROMANTICS


そして今回FRAGILEに入荷したのは「Radical Romantics」のMVの初期のスケッチやカバーアート、写真家 NINA ANDERSONが撮影した舞台裏の様子を記録した、FEVER RAYとMARTIN FALCKがデザイン・編集したアートブック「THE YEAR OF THE RADICAL ROMANTICS」です。




唯一無二のビジュアルデザインと、本書限定の貴重な舞台裏の様子を堪能できる素晴らしい内容となっていますので、FEVER RAYが作る独自の世界を体験していただけます。世界を圧倒する卓越したアートセンスが詰まった至極の一冊です。


日本では当店独占販売となるアートブックで、現在すでに入手困難となっているので是非この機会に店頭にてご覧ください!






