“世界の壁に挑むストリートアーティスト達”

ストリートアートとは表裏一体である。
その中で代表するウォールアートは時に文化的価値を生み出すこともある。

大抵の場合、公には落書きと見なされ犯罪行為として罰せられる。しかし、影響力を与えるものであれば芸術として認知される。

いまにも崩れそうな崖道を行くアーティストは、その魅力に取り付かれ自己をパブリックに表現する。

ストリートアートの先駆者として名高いキース・ヘリングはニューヨークの地下鉄でグラフィックアートを始め、世界各地でのウォールアートでその名を轟かせ、いまや多くの企業ともタイアップした形で功績を残している。

ストリートアートが世間にも知れ渡るようになった現代、多くのイベントが開催されその価値は更に高まっている。

アメリカ・フロリダの南端に位置する風光明媚な土地マイアミにWynwood(ウィンウッド)という場所がある。かつてそこは倉庫街がひしめき合った所である。廃倉庫となったその地はいま一つのプロジェクトによりアートエリア「Wynwood Walls」として生まれ変わった。

walls of change
OBEY

walls of change
Ron English

walls of change
Ryan McGiness

walls of change
Retna

そのプロジェクトを発足した故トニー・ゴールドマンは2009年に倉庫地区をギャラリーにするアイデアを思いついた。巨大な倉庫の壁は真っ白でまさに恰好のキャンバスであった。OBEYのShepard FairleyやFUTURA、Ron English、Ryan McGiness、Retna、Os Gemeosなど世界を代表するプロのアーティスト達がプロジェクトに名を連ねる。いまではそのアートと共に時間をゆったりと過ごす為にカフェも併設されている。

2009年の立ち上げから6年の歳月をかけ制作されたフィルム”Walls of Changes”が解禁され、更に盛り上がりを見せている。同プロジェクトは地域活性化に一躍を買い、世界に発信している。

アートは人々の心を潤わせ感性を豊かにさせる。ストリートという制限のないスペースで自然との調和を楽しむ。人を不快にさせるのは単なる落書きであってアートは人に感動を与える。その差は描き手の心持ちで決まる。

彼らは壁という舞台に真剣勝負を挑み、身を粉にする想いで描く。
選ばれた者だけが賢者となり社会貢献を果たす。
ストリートアートは危険を冒すだけが取り柄ではないのである。その裏にあるのは真意を捉えたものである。

本物達はこの先もストリートに飽くなき挑戦を挑み続け、いつしか人々に恩恵を与えてくれる役割を果たしてくれるだろう。

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