【ジャズからヒップホップへ。そして、ロックからニュージャズへ】

いまジャズを通過したミュージックシーンが熱い!

ニュージャズ

LAビートの顔となったFlying Lotus(フライング・ロータス)が頭角を現し始めた辺りからじわじわと火がつき始めた。Flying Lotusことスティーヴン・エリソンは叔父にジャズ界の巨匠ジョン・コルトレーンをもち、その影響から自身の楽曲にそのエッセンスを取り込み、それまでのビートミュージックを一変させた”フュージョン”ミュージックたるものを世に広げるきっかけを作った。

彼が主宰するレーベルBrainfeederからはDaedelus(デイダラス)やThe Thundercat(サンダーキャット)らなどニュー・ジャズ(フュージョン)を取り込むアーティストを輩出するなど新しい水脈を作り、マルチな活躍も注目視された。

それ以前にStones Throw RecordsやDelicious Vinyl、Ninja Tuneなどのレーベルももとよりジャズとは情景が深かったが、やはり飛ぶ鳥を落とす勢いのあったBrainfeederにスポットライトが浴び、一気にその流れを呼び込んだ。

[遂に大型の新人を発掘]

そして、昨年の2015年にその流れは確実なものとなった。ジャズ・サックス奏者のKamashi Washington(カマシ・ワシントン)の登場である。

ニュージャズ

音楽一家で育った前評判の高かった彼をレーベルからアルバムリリースさせ、その名を瞬く間にメインスストリームに押し上げた。それまでビートメイカーを多く輩出していたBrainfeederにとっては新たな試みとなった。生粋のジャズミュージシャンを初めてレーベルに取り込み、これまでのジャズフリークだけではないヒップホップ〜ビートミュージックの層にアプローチしたPRが成功を呼び込んだ。

上記画像のジャケットアルバムもそれまでのジャズらしさとは打って変わったコズミックな印象でまさにフュージョンらしさを追求したものであった。この感覚はやはりFlying Lotusのセンスが感じられる。

パフォーマンスにおいてもハービー・ハンコックからローリン・ヒル、スヌープ・ドッグ、ナズ、ケンドリック・ラマーなど幅広いジャンルでの共演も功を奏し、クロスオーヴァーした形で新世代に向けたモダンジャズを築いた。

今年のフジロックではその勢いをふんだんに魅せつけ、日本のオーディエンスを湧かしたことは記憶に新しい。

[新時代のジャズを牽引するニューカマー]

現代のジャズムーブメントを語る上ではもう一人欠かせない人物がいる。ジャズが盛んな都市ヒューストンで生まれ育ったジャズピアニストRobert Glasper(ロバート・グラスパー)

"ニュージャズ/

2012年にリリースしたアルバム『Black Radio』はその年のグラミー賞にて最優秀R&Bアルバム賞を獲得して瞬く間にその名は世界に知れ渡った。彼もまた多彩でモス・デフやQ-ティップ、エリカ・バドゥ・コモン、スヌープ・ドッグ、ノラ・ジョーンズ、ジル・スコットなど様々なアーティスト達とコラボレーションをするなど枠にとらわれない活動で他ジャンルのファンも取り込み評価を高めた。

[ジャズリバイバルはヒップホップからロックを伝導する]

そのように両者の活躍から大きな流れを生み出すきっかけとなったジャズはますますこれからも様々なシーンに影響を与えて行くことは間違いないであろう。現にヒップホップとの繋がりが深かったジャズは80年代にその草分けとなったJungle Brothers(ジャングル・ブラザーズ)A Tribe Called Ques(ア・トライブ・コールド・クエスト)De La Soul(デ・ラ・ソウル)などのネイティブ・タン一派の後述2アーティストの先頃発売された新作アルバムリリースにも一手を担ったことは大きく関係しているのではないかと思う。

ニュージャズ

 

 

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それ以外にもThe Comet is ComingやBADBADNOTGOODなど新たなインディーのバンドスタイルにも確実に影響を与え、これからのシーンの拡大を予感させている。

ニュージャズ

 

 

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ジャズは着実にヒップホップとロックの回路を順調に辿り、現代版にアップデートされ、歴史の一ページにその名を残すことだろう。

ファッション業界においてのミュージックカルチャーといえばカニエ・ウエストやジャスティン・ビーバー、ディプロにスクリレックスらがまだまだ勢力を保っているが、その流れは確実に収縮すると推測する。時代は若者へ”現代のユースカルチャー”からの脱却を求め、サブカルチャー、ハイカルチャーを求める動き出しを見せている。やはりその基盤となるジャズは必要不可欠なのではないかと思う。何故ならそれを理解することで本来のユースカルチャーを理解出来るからである。

そして我々はフュージョンを通した新たなファッションスタイルを提案していく…。

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