【知らない人はいない!?全世界に影響を与えた伝説の作家】前編

前回、紹介したサブカルチャー誌『RE/SEARCH』
(以前の記事はコチラをご参照下さい。)

その編集長を務めるV.ベール氏は、務めていたシティー・ライツ・ブックストアから交流のあった作家「WILLIAM S. BURROUGHS」(ウィリアム・S・バロウズ)を長年にわたり追いかけるほど熱狂的なファンでありました。

それほどまでに彼を虜にする人物、ウィリアム・S・バロウズに今回はスポットを当ててみたいと思います。

[世界を変えた若者文化”ビート・ジェネレーション”]

1950年代のアメリカで、当時の社会情勢に対する不満と先行きの見えない不安から逃れるかの様に自由を求めた、アンダーグランドに生きる人達のことを指す「ビート・ジェネレーション」(別名:ビートニク)という言葉が知れ渡りました。

その数年前の1944年、語源を作ったとされるジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグという人物とウィリアム・S・バロウズ(以下バロウズ)の三人はニューヨークで出会い、それぞれ作家、詩人として活動していた中、彼らは共感した想いで団結して文学的な行動を共にしました。

それが後のカウンターカルチャーと言われる若者文化の発端となりました。

それぞれの活動が話題となり、それに共鳴するかのごとくビートニクを支持する物は絶えず大きなムーブメントを巻き起こしました。

その代表格であるバロウズは現代でも常に影響を与え続けています。

[小説”裸のランチ”が大ヒット]

1953年、自身を描いたデビュー作となる小説『ジャンキー』を出版。当時、麻薬常習者となっていたバロウズは、あらゆるドラッグに手を出し、溺れる日々の中、法から逃れるかのようにメキシコへと逃亡。その模様が綴られた自伝作品は衝撃を与えました。その6年後の59年に彼の代表作となったビートニク史上最高峰の作品として知られる作品『裸のランチ』を出版。

難解で鋭く尖った前衛的な模様で綴られるその作品は、全く持って脈絡のない実験的な内容で、非現実的な世界が描かれた、彼にしか作れない作品として神格化しました。

1991年にはそれを基にデヴィッド・クローネンバーグが映画化するなど話題となったほどです。

その後も『ソフトマシーン』や映画ブレードランナーのタイトルの元となった『ブレードランナー』を執筆するなど様々な作品を世に送り出しました。

そこで生み出された技法が後世にわたり大きな影響を与えるきっかけとなったのであります。

[デヴィッド・ボウイ、カート・コバーンに影響を与えたカットアップ/フィールドイン]

その技法は、カットアップとフィールドインと言われるもので、文章を解体してランダムに繋ぎ合わせものがカットアップとされ、フィールドインは二つの文章を二つに分け、それをくっつける技法で多くのミュージシャンの歌詞にも応用されました。

カットアップは中でも、デヴィッド・ボウイに熱心に取り込まれ、次々とルー・リードやミック・ジャガー、パティ・スミス、カート・コバーンなど大御所アーティスト達がこぞって取り入れました。

それは歌詞だけではなく作曲スタイルにも取り込まれスリッピング・グリッスルを始め、SPK、Cabaret Voltaire、メルツバウなどインダストリアルミュージック〜ノイズミュージックに至るまで影響を与えることとなったのです。

まさかそこまで多大な影響を与えるとは当本人も思ってもいなかったことでしょう。

ここまでバロウズという人物に触れましたが、麻薬常習者の作家のどこが凄いのかと思う方もいてるのではないかと思います、ミュージシャンに影響を与えたのは凄いけど…。そう思ったアナタ!まだまだ彼の凄さはこれだけではありません。次回、バロウズの凄みが本領発揮するエピソードを紹介しますので、”あの逸話”を知ってる方も乞うご期待あれ。

続く…。

後編はコチラ

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