THE BLACK POWER

The Black Power

“差別に立ち向かうブラックパワー”

来月開催されるアカデミー賞にて俳優部門候補者が2年連続で白人が独占していることに対し、人権侵害にあたるとしてアフリカ系の血を引くアメリカ人映画監督のスパイク・リーが授賞式をボイコットするとして話題となっている。

The Black Power

スパイク・リーと言えばドゥ・ザ・ライト・シングやマルコムXなど社会的な作品を作ることで有名である。

それまでハリウッド映画と言えば主役は白人という暗黙の了解があり、黒人は脇役に強いられていた。戦後60年代には黒人が主役に抜擢されるも白人スタッフが脇を固め、生粋の黒人映画というものはやはり皆無であった。その現状を打破するべく彼が立ち上がり、見事立場を逆転させキャスト、スタッフ共に黒人の有利性を証明して見せた。

しかし、決して差別が無くなる訳ではないのが現状で、今も世界のどこかで確実に起きている。大都市であっても小さな農村であっても。人種差別は人類にとって永遠のテーマである。それは白人や黒人だけではなく黄色人種、オーストラロイド、すべての人種に当てはまる。だが勇気あるものによって緩和することは可能である。

The Black Power

スパイク・リーは黒人映画をメジャーに押し上げた。彼と親交の深いヒップホップグループPUBLIC ENEMYは黒人が抱く社会問題を政治的に発信する社会派として先陣を切った。

The Black Power

The Black Power

スーパーモデルのナオミ・キャンベルは黒人として初となるパリ版『VOGUE』の表紙を飾った。歌姫リアーナは黒人初となる『Dior』の広告塔に抜擢された。

The Black Power

The Black Power

SLY & THE FAMILY STONEは黒人のためのファンクをジミ・ヘンドリックスはブルース&R&Bをロックに掛け合わせることで誰しもが楽しめる音楽に変えた。

The Black Power

The Black Power

パンクミュージックでも黒人初となるバンドPURE HELLがロサンゼルスで誕生し、その拓けた道をワシントンD.C.のBAD BRAINSがハードコア〜レゲエ〜ヘヴィメタルの要素を取り込み成功の糸口を掴んだ。

The Black Power

ラッパーのICE-Tは黒人のヘヴィメタルバンドBODY COUNTを結成し、ヒップホップとメタルの融合ジャンルであるラップメタルを築き上げた。

The Black Power

ジャン=ミシェル・バスキアは黒人画家として現代アートを世に広めた一人として讃えられた。

ほんの一部にしか過ぎないがそういった人達によって黒人社会に新たな風を呼び込み開拓され、歴史は塗り替えられたのである。

話を戻すが、問題の発端となったアカデミー賞では投票権を持つ会員が大半白人の年配男性ということが疑念され、ロッキーシリーズの新物語「クリード チャンプを継ぐ男」やN.W.A.のドキュメンタリー映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」などがノミネートされなかったことも問題視されている。

人種差別が根強く残っているアメリカの現状がさらに浮き彫りとなった今回の件でどういう対応策に出るのか注目は高まるばかりである。