50s UK – YOUTH CULTURE

50s

“KOMAKINOが今季テーマに掲げる50’sユースカルチャーとは?”

当店にて絶大的な人気を誇るアンダーグラウンドシーンをこよなく愛し、ブレないスタンスで他にないスタイルを打ち出すロンドン発のモードブランド「KOMAKINO」(コマキノ)が2015AWコレクションのテーマにした、イギリスにおける50年代に焦点を当てた。

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50年代のイギリスといえば、それまで行なわれた第二次世界大戦の影響もあり、戦勝国ながらも連合国の中でも一番の貧国となり、国力低下の挙げ句、失業率が拡大。伝統を重んじる階級の壁は崩れ、多くの労働階級を圧迫した時代である。

行き場も失い、途方に暮れる、そんな燻り切迫した若者達が立ち上がり巻き起こしたユースカルチャー(若者文化)は様々なカルチャーを産み出し、それまでのイメージを覆すものであった。

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そんな時に生まれたのがファッションスタイルにおいても欠かせないスタイル『MODS』(モッズ)である。
三つボタンスーツにミリタリーパーカー(M-51)、彼らが愛用したことで後にモッズコートの名で知られるようになった。そして、カスタムしたスクーターを乗り回し、深夜にクラブでダンスを踊ったり、ファッションを見せ合ったりして独自の文化を形成した。

モーターサイクルバイクでは衣服の汚れが気になるとして、スクーターをチョイスした所は、英国らしいファッションに対する気遣いが見られた。

60年代にはThe WhoやSmall Faces、はたまたThe Beatlesにまで影響を与え、その後”スウィンギング・ロンドン”ブームを花開かせた。

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それに対抗するかの様に誕生したのが『ROCKERS』(ロッカーズ)である。アメリカのロックンロールに強く影響を受けたそのスタイルは、いわゆるバイカースタイルであり、革ジャンに革パンもしくはジーンズ、中にはペイントやバッチ、鋲でカスタムした革ジャン、そしてリーゼントという出で立ちで、シングルバイクにまたがり、聖地であるACE CAFEへと集い、ロックンロールやロカビリーミュージックを好んだ。

The Beatlesがデビュー前はロッカーズファッションであったことは有名である。

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そして、もう一つ忘れてならないのが『TEDDY BOY』(テディ・ボーイ)である。
イギリス最初のストリートファッションとされ、いわゆる不良の出で立ちで登場した彼らは、ベルベット地のロングジャケットにタイトなボトム、オックスフォードシューズや厚底靴、リーゼントヘアーに身を包みテッズ・スタイルを確立させた。

Malcom McLarenやSex Pistolesもテッズにかなり影響され、これが後のパンクファッションとなるスタイルでオリジナル・パンクとされた。

サン・ローランのS/S14コレクションもこのスタイルをテーマにしていた。

大人達の支配的観念に反抗した若者達が独自性を求め、反骨のイデオロギーを掲げ、自由にカルチャーを築いた。

そんな何も無い時代ではあったが生き生きとした若者達が、自己を確立しアイデンティティを発揮した。

だがしかし現在、イギリスを含め欧州では失業率が深刻な問題となっている。

そんな過酷な状況に対しKOMAKINOは蘇りのメッセージを投げ掛けているのだろう。

「ユースカルチャーよ再び!」そんな言葉がコレクションを通し聞こえてくる。

ロンドンカルチャーがファッションリバイバルしている現代において、原点を捉えた50’sカルチャーは不可欠。ぜひ頭の片隅にでも留めて置いて頂ければ…。