THE FINAL : THE DILLINGER ESCAPE PLAN

THE DILLINGER ESCAPE PLAN

【解散を表明したハードコア界のホープ】

先日、今年10月にリリースする最新アルバム『Dissociation』をもって解散することを発表したハードコアバンド「THE DILLINGER ESCAPE PLAN」(デリンジャー・エスケイプ・プラン)

同バンドは1997年にアメリカ・ニュージャージ州モリスで結成された5人組バンドで、現在はギターのBenのみがオリジナルメンバーとしてバンドの屋台骨を担っている。

結成当初は直球なハードコアサウンドを展開していた彼らですが、徐々にそのサウンドに変化が見受けられ、ハードコアをベースにジャズやエレクトロニカ、フュージョン、インダストリアル、プログレッシブ・ロック等のサウンド要素を取り込んだスタイルに進化を遂げ、それはまさにカオスの様なサウンドとして謳われ、後にカオティック・ハードコアというジャンルを形成するまでとなりました。

様々な音が混ざり合うごった煮の様なサウンドを彼らは、寸分の狂いもなくライブで演奏するといった圧倒的なパフォーマンス力も兼ね備え、その人気はうなぎのぼりとなりCONVERGEと共にそのジャンルの頂点へと君臨しました。

バンド初期は流動的なメンバーで、あのFaith No Moreのマイク・パットンも一時参加するなど人脈の深さも窺い知れました。2001年に現在のヴォーカルであるGregを迎え、新布陣にて翌年のフジロックフェスティバル’02にて凄まじいライブパフォーマンスを見せつけオーディエンスを圧倒。

以降も度々来日を重ね、日本での知名度も着実に獲得して行きました。
アルバムをリリースするごとにサウンドの幅も広がり、初期では咆哮のごとく叫び倒していたヴォーカルも後期ではキャッチーでメロディアスに歌い上げるなど、奥行きを与えた激しさだけにたよらない音幅を求めました。

 

 

だんだんと音にインテリジェンスさを追求するようになっていった彼らは、当時、00年代に入ってきたメタルコアという、その名の通りメタル×ハードコアを演奏する若手達の台頭によって確立されたシーンにひとくくりにされることを嫌い、それを突き放すべき独自のスタイルに磨きをかけ唯一無二を築き上げました。そこには彼らが通ってきた幅広い感覚が落とし込まれています。ハードコアというジャンルをただただ暴力的に捉えるのではなく前衛的な音楽芸術として表現するなど一般的な感覚にははまらないスタイルを打ち出したのであります。

過去にはNine Inch Nailsとの共演やAphex Twin、Guns N’ Roses、Black Flagのカヴァーもするなど、その多彩な実力はもう説明不要であります。

その感性をバンドで培ったフロントマンのGregは現在、元NINのメンバーと共にTHE BLACK QUEENを立ち上げ活動中。他、Soulfly、Mastodon、The Mars Volta、のメンバーらとスーパーグループKILLER BE KILLEDも結成し、そちらも継続して活動しています。

 

 

そういったメンバーの精力的な活動でバンドはいま絶頂期を迎えています。その中での解散表明でありますが、それには彼らなりのマインドがあってのことであります。最高潮で終えることで最高の状態を記憶に刻むことが出来る、人々に飽きられて解散するより潔くけじめがつけられる想いで彼ららしい道を選びました。

今後のメンバーの動向が気になる所ではありますが、ひとまず結成20周年を迎える来年に最終ツアーを行うとのこと。

レジェンドとなったTHE DILLINGER ESCAPE PLANのデッドストックTシャツは今後入手困難となりますのでぜひお好きな方はこの機会をお見逃しなく!詳細はコチラ