DAVID BOWIE -FOREVER-

david bowie

“父が息子に託した想い”

先日、世界に衝撃を与えたDAVID BOWIE(デヴィッド・ボウイ)の訃報のニュース。

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彼は音楽活動だけにとどまらず銀幕の世界でもその名を残した結果、20世紀最も影響力のあるアーティストとして名声を獲得した。

イギリス労働者階級のもとで育ったボウイは、父親や義理の兄妹の影響でロックやモダンジャズ、クラシックなどの音楽に興味を持つようになり、いつしかミュージシャンを目指す様になった。

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デビュー当初、舞踏家のリンゼイ・ケンプとの出会いはボウイの人生を大きく左右するきっかけとなった。短編映画「イメージ」の出演を期に彼のもとでパントマイムの支持を受け、表現力を身につけた。それがボウイの原動力となりクリエイティブな発想を生んだ。

69年に発表した2ndアルバム「SPACE ODDITY」(スペース・オディティ)はまさにそれを象徴するかのような作品づくりとなった。前年に公開された、いまやSF映画の金字塔となったスタンリー・キューブリックの名作「2001年宇宙の旅」をコンセプトとした同作品は、アポロ計画であるアポロ11号の月面着陸に合わせてリリースされ、チャートを賑わす結果となった。一曲目のタイトル曲「スペース・オディティ」は架空の宇宙飛行士であるトム少佐が広大な宇宙を目の前にして己の無力を受け入れ漂流する物語で当時、発展する近代化社会に対する反論を唱えたものであった。

それから翌年、翌々年と「世界を売った男」、「ハンキー・ドリー」と立て続けにアルバムをリリースし、着実にその名を残した。

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以降も衰えることなくむしろ加速を増し、ボウイの象徴となったジギー・スターダストの誕生でグラム・ロックの隆盛を築いた。

それまで決して平坦ではなかった道のりを軌道に乗せたボウイは71年のハンキー・ドリーをリリースした年に最初の妻との間に待望の第一子となる息子を授かった。ゾウイ・ボウイと言う名で親しまれた息子は、いまや映画監督としてその名を轟かせているダンカン・ジョーンズである。

2009年に「月に囚われた男」で長編映画デビューを果たした。
その内容こそが父親デヴィッド・ボウイの原点であるスペース・オディティをオマージュするものであった。作品は様々な賞を総なめとし、彼を立派な映画監督として賞したのであった。2011年の二作目となる「ミッション:8ミニット」でも高い評価を獲得するなど才能を開花させた。そして今年、来年と新作映画のメガホンをとる予定となっており、今後の飛躍にも期待が高まる。目標であった父親との共演は果たせなかったが、その想いを胸に映画業界に旋風を巻き起こす準備を整えている。

偉大な父、そして未来を繋ぐ息子、二人の絆は不滅である。
スターが残した功績は息子へと受け継がれ革新をもたらすであろう。

ボウイよ…どうぞ安らかにお眠り下さい。

R.I.P. DAVID BOWIE 1947/1/8〜2016/1/10

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