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AMERICAN NIGHTMARE

【アンダーグラウンドに帰還したハードコアスター】

「AMERICAN NIGHTMARE」(アメリカン・ナイトメア)

1998年にボストン・マサチューセッツ州で結成されたハードコア・パンクバンド。2003年にGIVE UP THE GHOSTに改名するも翌年に解散。

2011年にアメリカン・ナイトメア名義で再結成を果たし、昨年から本格的に活動を再開。

そのバンドのフロントマンを務めるのが、FRAGILEでも幾度となくプッシュしてきたダーク・ウェイヴバンド「COLD CAVE」(コールド・ケイヴ)のWesley Eisoldであります。

[ハードコアを経て、新境地を開拓]

DCに続くハードコアの聖地としても知られるボストンにて産声をあげたアメリカン・ナイトメア。BANEやCONVERGEらと共にシーンを支え、ポスト・ハードコア/ニュースクール・ハードコアと言った、2000年代以降のハードコア・シーンを作り上げたレジェンドバンドとしてカリスマ的に人気を誇ったバンドであります。

バンド解散後、WesleyはTHE LOCUST、ALL LEATHER、RETOX、HEAD WOUND CITYなど様々なプロジェクトをこなしてきたJustin Pearsonと並行してやっていたサイドプロジェクトのテクニカル・ハードコアバンド「SOME GIRLS」に専念。そこでもまたカルト的人気を博し、ハードコアの歴史に深くその名を刻みました。

2007年にそれぞれ違う道を歩む事でそのプロジェクトに終止符を打ちました。

そこで新たに誕生したのがCOLE CAVE(コールド・ケイブ)であります。

[“COLD CAVE”で築いた変革]

それまでハードコア一直線でどっぷりとやってきたWesleyが新バンド「COLD CAVE」でスタイルが一変!体系をシャープに絞り、ブラックファッションといった出で立ちで、The Sisters of Mercyに影響を受けたかの様な黒尽くめに変貌。ハイエンドなブランドに身を包みモードファッションを着こなすその姿はロックスターの風格たっぷり。ファッション界からも熱視線を送られ、瞬く間にインディー・ロック界を席巻しました。

サウンド面はヴィンテージの機材を使用した音づくりでポストパンク〜ニューウェイヴ〜インダストリアル〜シンセポップを織り交ぜ、そこに波長を合わせたWesleyのキャッチーな低音ボイスが重なり、荒々しいハードコアなイメージとは対極な幽玄ささえも感じさす曲調で新たな扉を開いたのであります。

屈強で泥臭く、汗と血が混ざり合うハードコアのイメージとは似ても似つかないスタイルはハードコア界にも衝撃を与えました。その様な既存のイメージを破壊すべく彼は自身のアイデンティティーを兼ね備え、新バンドCOLD CAVEで新境地を切り拓きました。

そこで培ったセンスを携え、再びハードコアの舞台へと返り咲きました。

Tシャツにダボタボのデニムパンツを穿いてステージに立っていた垢抜けない青年が、自分を磨くためアートとファッションにのめり込み、いまやファッション界も一目を置くほどハイセンスな洗練を極めた妥協をゆるさないロックスターへと変身を遂げました。

[ハードコアの未来を拓く]

現在、ハードコア/パンクミュージックが再び注目されている。その中、それまでのイメージを破壊して新たな世代へとメッセージを投げ掛けているアメリカン・ナイトメアの様なバンドは異端であります。

しかし、誰かがやらなければ変わらない。行動を起こすことが重要である。ハードコア・シーンの掟とも言えるストリート感を一切排除したアメリカン・ナイトメアが次に目指す所はもっと高い位置にある。古い考えは必要ない!そんな魂の想いをもってこれからも彼らは咆哮を続ける。