AFROPUNK CULTURE

AFROPUNK

【過去から未来へ繋ぐアフロパンク】

AFROPUNK(アフロ・パンク)、それは黒人による新たなカウンターカルチャー。

2003年アメリカで公開された一本のフィルム「Afro-Punk」
パンク・ロックを題材にしたドキュメンタリー映画で、黒人によるパンク・ロックをテーマにBAD BRAINSやFISHBONE、DEAD KENNEDYSなど黒人パンクの歴史を築いたバンド達も出演するなど、その背景を紐解いた。

それに端を発し、2005年よりそのタイトルに冠したイベント「AFROPUNK FEST」をブルックリンの小さなカフェで開催しました。

それから10年余り経過した今日に至るまで毎年フェスティバルは開催され、100人足らずだった集客もいまでは3日間で20万人以上も訪れるビッグイベントとなり、アメリカのみならずフランスなどでも開催されるワールドワイドなイベントとして世界的に話題となっています。

日本では早耳の人はご存知だろうが、一般的にはまだまだ知られていません。本日はそのAFROPUNK FESTに迫った内容をご紹介致します。

[パンクだけではないオールジャンル]

AFROPUNK(アフロ・パンク)と題したイベントタイトルではありますが、決してパンクミュージックに特化したイベントではありません。
彼らにとってパンクとは音だけで表現するのではなく、精神性を意味するもので、それまで迫害されてきた歴史を背に反骨心とそしてそれを繰り返さない調和をもってピースフルに投げ掛けた人種の壁を越えた黒人によるイベントを発足しました。

LENNY KRAVITZやGRACIE JONES、LAURYN HILLLなどの大御所から、PUBLIC ENEMY、TYLER, THE CREATOR、THE INTERNET、YOUNG FATHERS、DANNY BROWN、MYKKI BLANCO、SPANK ROCKなどのベテラン〜生きのいいヒップホップ、R&Bアーティスト。

BAD BRAINSやFISH BONE、BODY COUNT、SUICIDAL TENDENCIES、TRASH TALK、HO99O9など新旧ハードコア・パンク&スラッシュメタル。

FLYING LOTUSやDEATH GRIPS、THUNDERCATなど飛ぶ鳥を落とす勢いで人気急上昇中のエクスペリメンタルアーティストに至るまで、錚々たるメンツが出演するなどして例年豪華になる一方。

今年はロンドンやパリでも開催予定となっており、ICE CUBEやTV ON THE RADIO、TYLER, THE CREATOR、FLYING LOTUSらの出演がアナウンスされています。

パリなどテロの影響でイベント開催も危ぶまれましたが、それに立ち向かうべくアーティストやスタッフ関係者が一丸となって開催を決行。

ブラックパワーで平和を訴えかけるべく彼らは揺るぎない精神で素晴らしいパフォーマスを魅せてくれることでしょう。

[アーティスト顔負け!?オーディエンスが凄い!!]

このイベントの醍醐味はライブだけではなく、オーディエンスのファッションにも注目されています。ファッション界も一目置くほどのイベントで、あの「Dr. Martens」も協賛するほどであります。

出演者はもちろんのことそれを凌ぐほどオーディエンスも気合いの入ったというか、普段通りというか、個性たっぷりのファッションで各々が表現者となりアーティストと一体感をもたらす、なんとも特別な雰囲気を醸し出したミュージックフェスティバルの枠を超えたものとなっています。

やはり黒人のセンスはズバ抜けていて、世界のどんなミュージックフェスティバルよりダントツでオシャレでしょう!日本では動きやすさを重視するので、アウトドアイベントかスポーツイベントかと思うぐらいのファッションもあちらこちらに…雲泥の差ですね。

[ビートニクにも影響を与えたルーツ達]

その背景には黒人文化が形成した特有の感性が織り成す。 アフリカで生まれた黒人ならではの口承。文字を書けない彼らは口で伝えることで口承思考が高まり、書く事での記録、伝承が出来ない代わりに記憶力、言語力、パフォーマンス、聴覚力が研ぎ澄まされ、それが伝統に息衝き音楽、ダンス、アートなどに特化された黒人社会を築き上げました。その開放的で原始的に近い彼らの存在に憧れビートニク達は人種の原点回帰を目指したほど。

それが基にジャズやブルース、ソウル、ファンク、ヒップホップなどの黒人音楽が誕生。いまではロック、クラブミュージックにも彼らの存在は欠かせない。そういったグローバルで黒人達によるメッセージと人種差別に対する反骨心のマインドパワーで人々の営みに英気を与え、地球の波動を上昇させる。

“ラブ&ピース”その言葉が最も似合う人達であります。

マルコムX、キング牧師、モハメド・アリ、ジャン=ミシェル・バスキア、ジェームス・ブラウン、ボブ・マーリー、ジミ・ヘンドリックス、マイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストン、レイ・チャールズ、ルイ・アームストロング、マーヴィン・ゲイ、サム・クック、ジョン・コルトレーン、イージー・E、2パック、ノートリアス・B.I.G,、ジャム・マスター・ジェイ、J・ディラ、ファイフ・ドーグ、そしてプリンスなど先人達に敬意を評し彼らはステージに立ち続ける。